「お米のかわりに食べるカリフラワー」は、トップバリュの「Vegetive(ベジティブ)」シリーズから発売されている。主に肉や乳製品、白米、小麦などを植物性の素材に置き換えた商品シリーズだ。
内容量は300グラム。原材料はカリフラワーのみで、原産国はベルギーだ。カロリーは一食分の150グラムで、27キロカロリー。これを白米150グラムの代わりにすると「糖質を25分の1」に抑えられるという。区分としては冷凍食品になる。電子レンジで凍ったまま皿に平らに盛り、ラップをかけて加熱する。時間の目安は、500ワットで3分40秒だ。
価格はイオンのトップバリュのサイトによると税込み267.84円。ただし、店舗や地域によって異なる場合がある。ちなみに、筆者の訪れた都内のイオンでは税込み147円と、さらに安くて驚いた。安売りの日にカリフラワーを買ってきて、自分でみじん切りにするほうがもっと安いという意見もあると思うが、そうした手間が一切かからず、冷凍なのでストックしておけるというメリットは大きいだろう。
筆者が気になっていたのは、「カリフラワーの匂いがするのではないか?」ということだ。そこでまず、何のアレンジもせず食べてみた。パッケージの指示通りに電子レンジで加熱して、茶碗によそった。
やはり「カリフラワーの匂いが結構する…」というのが第一印象だ。食感はカリフラワーなので当たり前だがコリコリとして、ねちゃっとしていないところは好みだった。そこで、納豆と一緒に食べてみた。すると納豆の強い匂いでカリフラワー臭がすっかり消え、これならイケる!と思った。
次に、チャーハンを作ってみた。以前、筆者はこんにゃくを米状に加工したものでチャーハンを作ったことがあり、比べてみたかったからだ。結論から書くと、「お米のかわりに食べるカリフラワー」を使ったチャーハンに軍配が上がった。お世辞ではなく、美味しかった。
カリフラワーで作るチャーハンは、米よりも少ない油で済む
「お米のかわりに食べるカリフラワー」のチャーハンの作り方は簡単だ。先に打ち明けると、肉類が入っていないのは筆者が肉を食べないペスカタリアンだからだ。
まず、ごま油を引いたフライパンに、卵3個分の溶き卵を入れ、軽く火を通して半熟気味にする。いったん皿に移しておく。
フライパンにごま油を足し、「お米のかわりに食べるカリフラワー」一袋を少し炒めた後、みじん切りにした人参(4分の1本)、刻みネギ(2分の1本)、みじん切りにした干しシイタケ(1個)と調味料を一緒に炒める。調味料には、塩、胡椒、醤油を使用した。
皿に盛り付けた後、ジャコと紅生姜を添えて完成だ。女性なら2人分、男性には1人分かもしれないと感じだ。
カリフラワーの匂いは、みじんも感じない。食欲をそそるチャーハンの香りそのものだった。一口食べてみたら、「パラパラの美味しいチャーハンになっている!」と、味だけでなく食感にも感激した。これが前述の“こんにゃくチャーハンチャーハン”にはない魅力だった。
米でもパラパラ感を出すのは難しい。米粒を油でしっかりコーティングする必要があるが、カリフラワーなら米よりも少ない油で済むというところにも、筆者は魅力を感じた。これから我が家のチャーハンは、カリフラワー一択に勝手に決めた。
※ペスカタリアン:植物性食品、卵、乳製品、魚介類を食べ、肉を食べない食生活を送る人のこと。