完売になる店舗も 松屋の魯肉飯を牛めしとのコンボで食べてみた | キャリコネニュース
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完売になる店舗も 松屋の魯肉飯を牛めしとのコンボで食べてみた

売り切れになる店舗も

完売ってどれだけ人気なのか。松屋が10月17日から発売を始めた台湾の名物料理・魯肉飯。それから数日後、某所にある松屋の前を通りがかったところ「本日完売」の文字が。手書きで完売を告知するとは、予想外の売れ行きだったのか。近年、世界の味をメニューに加える松屋だが今回の実力は。(文:昼間たかし)

商品写真よりも肉のサイズが……

どれだけ人気なのか……

後日、完売していない松屋を見つけて店内に突入。券売機を前にして筆者は一瞬迷ってしまった。メニューには通常の魯肉飯(680円)のほかに、牛丼のアタマ部分も一緒に盛り付けた魯肉コンボ牛飯めし(800円)というものまであるではないか。

ハイカロリーなのは一目瞭然。しかし、いつもの牛めしとの違いも確かめてみたい。カロリーは気にせず、こちらをセレクトした。

ちょうど昼時だったためか、店内は満席。無言でドンブリをかきこむサラリーマンや作業服姿の人などいい感じの緊張感。待つこと5分あまりで自分の番号が呼ばれた。

席に着き、改めてドンブリを観察する。盛りつけ方は写真とは微妙に違う。でも、もっとも違うのはサイトや券売機ではわからなかったところ。そう、メインとなる肉のサイズである。公式サイトなどの商品写真をみると、確かにたっぷりと肉が盛り付けられている感じである。しかし、実際には商品写真以上に大ぶりサイズの角肉が惜しげも無く盛り付けられている感じが。豚の角肉の存在感はすさまじく食欲をそそる。プラス牛めしのアタマなので牛と豚のコラボ。肉また肉のハーモニーだ。

一方気になったのは、煮卵のほう。魯肉と同じくがっつりと茶色くなるまで煮込まれているかと思いきや、表面は白い。その理由は、後から語ろう。

さて、台湾旅行をしたことがある人ならわかるだろうが、魯肉飯は以外に好き嫌いがわかれる食べ物だ。本来の魯肉飯は肉が崩れ落ちるまで煮込み、八角など日本人にはあまり馴染みのない香辛料をふんだんに用いたものが多いからである。最近はガチ中華や台湾文化愛好者が増えたことで浸透してはいるものの「八角だけはダメ」という人は意外に多い。

その点を松屋はどう考えてアレンジしているのか。実際に匂ってみたが、八角のような強烈な個性を放つ香辛料の香りはない。一方で、日本人好みの甘辛な風味が強めになっているのである。

では、その味を確かめてみよう。肉を一口運んで理解した。実に日本人好みの味付けである。いうなれば、日本人好みの豚の角煮に、わずかに台湾風の味付けを加えているのである。これはむしろプラス要素だろう。この味付けならば三日くらい続けて食べても飽きないはずだ。そもそも、本気の台湾の味付けを求める人は台湾料理屋にいくものである。

働く者が、わずかな昼食時間で満足を得て「よっしゃ!!」と午後も働く活力を得るには、
巨大な肉の塊と甘辛な味付けがちょうどいい。そして、この肉は胃袋にガツンとくる。そんな時の箸休めが煮卵なのである。あっさり目の味付けにしているのは、そういう理由なんだと思う。ちなみに、コンボにしたので牛めしのアタマ部分もほどよい箸休めとなった。

こうして瞬く間に完食。甘辛さが満腹中枢の刺激するので800円という値段は、物価高のいま昼食価格としてはかなりお得だと思う。これは完売するほど食べたくなる人がでるはずだ。ちなみに、翌日もう一度いって魯肉飯も注文した。こちらは680円でさらにお得感が増す。むしろ、純粋に角肉のインパクトを楽しむなら、コンボにしなくてもいいと思った。

ただ、肉のパワーで午後遅めの時間になっても満腹感が継続していたことをは伝えて起きたい。万が一大盛りになんてしてしまえば、午後の会議で爆睡すること確実だ。最近小食の筆者は店を出た後、ルノアールで1時間くらい「もう喰えねえ」と苦しんだ。

 

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