うつ病治療中に友人から「回復早い!人間ですか?」→「人間以下のクズだと思います」と返したら「その方が辻褄合うかも!」と来て絶縁
心身が弱っているときに、心無い言葉をかけられたら、誰しも傷つくだろう。50代前半の女性(大分県/教育・保育・公務員・農林水産・その他/年収100万円未満)は、「いくつかありますが、一番許せない、傷ついたこと」と前置きし、友人との絶縁エピソードを綴った。(文:長田コウ)
「1年ほど前のことです。私が仕事でうつ病を患い、つらかったときにあった出来事です」
「言葉のナイフは本当に怖い」
友人とは当時、「家族ぐるみで付き合いがあった」という。女性の夫は、友人に「女房が体調を崩して」と伝えていた。女性は、「通院をし、服薬をし、少し落ち着いたときに『少し楽になりました』」という内容のLINEを友人に送ったという。普通なら、労いの言葉をかけるものだが、友人の返信は想定外のものだった。
「回復早い!人間ですか?」
この返信に対し、こう振り返る。
「普段なら笑って流せる私ですが、そのときはまだつらく、笑って流せる状況ではなかったのです」
「人間ですか?って何……私は人間ではなくそれ以下ってことなんだ」とネガティブに受け取ってしまった女性。友人に「人間以下のクズだと思います」と返信したそう。友人からは追い打ちをかけるような返信がきたという。
「彼女からの返信は『その方が辻褄合うかも!』と爆笑スタンプが送られてきました」
ただでさえ、心が弱っているのに、友人にこんなことを言われたら、立ち直る気力がなくなってしまうだろう。そんなとき、運悪く直接友人に会ってしまう。それは、女性の夫が「気晴らしに少しでも外にと、誘ってくれて一緒に外出したとき」だった。
「たまたま彼女に会ってしまったときの第一声が『外に出れんじゃん!』。それから私の状態は再び悪化し、引きこもりの生活になりました」
女性は、「ここ最近になって、やっと少しずつ罹患前の生活に近づきつつ」あるという。あれほどひどい言葉をかけられたにもかかわらず、回復傾向にあることは女性が治療を懸命に乗り越えた証ともいえるだろう。
女性は当時を振り返り、友人に言い聞かせるかのように、こう綴った。
「何気ない言葉であっても、受ける人によっては一生を左右することになることもある、ということを再認識しました。言葉のナイフは本当に怖いです。ただ単に私が小さい人間なだけなんでしょうけれど、そのようなことがあり、私は静かに絶縁しました」
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