「旦那の財布にパチンコ屋の会員カードが!」焦る奥さんに伝えたい、“カードあるだけマシ”の理由
先日、ガールズちゃんねるに「旦那の財布にパチンコ屋のカード」というトピックが立っていた。これを立てた女性は、立て替えてもらってたお金を旦那の財布に戻そうとしたとき、近所のホールの会員カードが入っていることに気付いたという。
旦那がパチンコをするという話を聞いたことがなかったため困惑したようだ。この夫婦はお互い、勝手に相手の財布にお金を入れておくということ自体が日常茶飯事という変わった2人だが、それなのに「問い詰めるべきでしょうか」と焦っている。
ちょうど水原通訳の一件もあってギャンブルに一層警戒心を抱いていた矢先の発覚だったようなので心配している、とも。
「カードを作るほどのヘビーユーザーなのか心配です」と書き込んでもいる。これについては僕としては「1回こっきりの利用ならカードなんて作らない」と考えている立場。何度も行くならあった方が便利だ。
パチンコホールの会員カードがあれば、出玉を貯玉、貯メダルできるので、毎回の精算時に余計な手数料(大体1割ほど取られる)を払わずに済む。地域によっては交換率も低かったりするので、カードに貯玉しないと来店して現金を使うたびに徐々に不利になっていく。
負けて負けて借金抱えてる奴の共通点っていくつかあるけど、その中に「カードを作ってない」ってのが挙げられる。
作った方がいいよ、という話をすると「ホールに個人情報が知られるのは怖い」といった反応をされがちだが、「俺たちみたいな金のない依存症の情報なんか使い道ないよ」と毎回返している。なので、依存症こそカードを作って負債を少しでも抑えろというのが、依存症としての僕の見解だ。
そもそもパチンコ屋なんか行ってる時点で損なので、その傷口を小さく抑える意味でもカードの発行は必須と言ってもいい。
毎回勝っても負けても帰るときに精算して手数料取られるような人は、まかり間違っても生涯収支はプラスにならないだろう。
お小遣いの範囲で遊んでいるかどうか、しっかりチェックしたほうがいいかも!
ただしこの相談の場合、旦那がパチンコをするということを奥さんは把握していなかった。
となると気になるのは、どのぐらいお金を使っているか、というところ。こういうのは問い詰めても嘘を言われてしまうと真偽が分かりにくいので、旦那の給与をしっかり把握して、貯蓄と照らし合わせるなどして定期的に監視するのがいいだろう。
お小遣いの範囲で遊ぶ分にはパチンコ・パチスロも適切な遊技ということになるため、さすがにこの奥さんからしたら「勝ってても負けててもパチンコなんかしないで」という気持ちもあるだろうけど、なかなか強制しにくいはず。
とにかく、まともな金銭感覚を失ったパチンコゾンビにさせないためには、奥さんはしっかりと旦那のお金の使い道をチェックしておくことが大事かもしれない。
でも、この場合はこれまでパチンコしていないってことになってた旦那なので、実はずっと前からパチンコホールに行ってたという可能性もある。その上で家庭の金銭事情に別段の問題がないなら、低レートで遊んでる可能性も考えられる。レートが低ければマジの時間つぶし以外のメリットはないし、危険もない。この場合はただの趣味として考えてもいいだろう。
あるいはそもそも旦那がプロで、パチンコで勝っているということもまた、考えられなくもない。勝っているから貯玉を都度カードに入れておいて、ホールでは現金を使わないって感じの上手い奴もいるし。
そういう人は大体、そのカードに20万から100万円相当の貯玉情報が入っていたりする。こういった使い方が出来る人はほとんどプロみたいな存在だから、この場合も奥さんが心配することはないだろう。
っていうか、地域によっては現在、1000円で貸し出される玉・メダルが少ないというホールもある。パチスロで言えば1000円で47枚貸し(通常は50枚。1枚20円相当。つまり貸し出しボタンを押すたびに60円の損)、その上で非等価ということも全然当たり前になっている。そういった環境でカードを持たずにパチンコもパチスロも、打てたものではない。
カードがある=恐らく依存症なんだろうけど、この旦那は致命的なギャンブルバカではない可能性もあると言えばあるのだ。