VTuberを目指す親友のためにイラストを描いたら…… とある20代女性が絶縁を決めたワケ【後編】
「私の中ではそういった『友人であること』を利用した頼み事をした立場であれば、相手が本職(イラストレーター)でなくてもオーディションへ応募したタイミングや予選状況を(落ちても通っても)連絡するのは当り前だと思っていたので、驚きました」
そして「親友は私とものの考え方がよく似た人間で、こいうったところで相手へ不義理はしないタイプ」と続けた女性。親友をよく知っているからこそ、ショックを受けた様子がうかがえる。しかし女性は、さらに驚かされることとなる。
「その後、相互フォローのSNSを確認したところ、親友はそのオーディションについては何も言及せず、次のオーディションに向け件のイラストレーターさんにアバターイラストを作成してもらっている最中であることを嬉しそうに投稿していました」
そこで女性は、大手VTuber事務所に勤務している、自身のSNSのフォロワーに聞いた。すると、「そのオーディションなら今最終選考やってるよ」と言われたそうだ。
「親友だからを理由にプロ相手では断られるような納期の依頼をしておいて、その後の経過については一切自分から連絡なし……。社会生活を送っていれば取引先でもこういう人は時々いますが、価値観がよく似た親友だったからこそ分かります。要は私はいつのまにか、彼女にとってその程度の『不義理を働いても問題ない相手』になっていたのです」
結局、オーディションの結果について、なんの連絡も来なかった。落ちたとしても、正直に話して欲しかっただろう。一方で年明けに新年を祝う連絡は来たが、返信していないそう。年末年始、ゴールデンウイークに遊ばないかという連絡もあったが……
「『予定がある』と嘘をついて断りました。親しきなかにも礼儀あり、といいますか。特別親しく仲が良かったからこそ、互いを思いやれなくなったならもう会わなくてもいいかなと思っています」
友情に限らず、職場でも家庭でも、人間関係は「互いを思いやれなくなったなら」終わりだ。
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