「金は返さない!証文がないから私の勝ちだ」借金を踏み倒す友人 その後、結婚式の招待状がきて…
お金を貸した相手は、はとこにあたる人だった。母親同士が仲良く家も近かったため、小さい頃から彼女と親しくしていたという。はとこはシングルマザーで、「父親にあたる人」の金銭的な援助をもらって一人息子を育てていたが、
「その人が亡くなったというのに、(はとこは)親が遺してくれた金をあてにして、なかなか働こうとしなかったのです」
と女性は明かす。女性の母も彼女を見かねて、「働かないと。子どもを大学に行かせないなら尚更だよ」と忠告していたというが、はとこは「働こうとすると何かしらよくわからない体調不良」になっていという。
案の定、はとこの息子が四年制の専門学校に進学したとき、彼女の家計は破綻してしまう。はとこは学費以外の雑費を息子自身に負担させるつもりでいたが、当の息子は課題で忙しくアルバイトをする暇がなかったからだ。そこに高い学費と、パソコン購入費などの出費が重なり、はとこの貯金は底をついてしまったという。
「彼女は市役所に行って何か使える制度はないかなど泣きついたそうですが、すでに奨学金はもらっており、母子家庭としての援助は受けており、追加のサービスなどありません。結果、2年で中退させるしかないというとんでもないことに」
女性はこれまでのはとこの行動を苦々しく思っていたのだろう、「杜撰なミス」「母は自業自得と呆れていました」と批判的な言葉を並べた。
「闘うというなら弁護士の友人でもなんでも頼めばいい」
それでも女性は、はとこを見捨てなかった。「彼女もしくは息子が働いて返すこと」を条件に、はとこに無利子で2年分の学費を貸し出したのだ。しかし、女性の善意は見事に裏切られた。
「いざ息子が働きだしても金は帰ってきません。ボーナス時に1万円ずつでも、気持ちだけでも返してくれればよかったのですが、一切なし」
それどころか、臨時出費があった際に女性が「5万円くらい返してくれないかな」と頼むと、はとこは豹変してこう言い放ったという。
「金は返さない!母は小さい頃からあなたにしょっちゅう小遣いをあげていたから、それを返してもらっただけだ。闘うというなら弁護士の友人でもなんでも頼めばいい。証文がないから私の勝ちだ」
恩知らずにもほどがある。女性は銀行振込でお金を貸したため、証文がなくても裁判で勝てる見込みはあったが、「こんな身内の恥、友人に言いたくありません」「裁判の時間も面倒です」と考え、「お金はもういいから二度と連絡してくるな」と宣告し、はとことの関係を終わらせたそうだ。
驚くことにそれから3年後、女性のもとへ、はとこの息子の結婚式の招待状が届いたという。女性は、
「祝儀をもらおうとしたのには腹が立ちましたね。しかもその1年後、『離婚する、嫁が弁護士を立ててきた!助けて』と言ってきたのには呆れました。もちろん無視しました」
と呆れ返っていた。
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