パチスロで7月だけで30万円負けて「そろそろ勝ちたい」という書き込み 大丈夫、君は一人じゃない | キャリコネニュース
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パチスロで7月だけで30万円負けて「そろそろ勝ちたい」という書き込み 大丈夫、君は一人じゃない

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今年、パチンコ、パチスロでマイナス30万円を突破してしまった。前厄なのでしょうがないね。厄払いもしてないし。

でも恐ろしいことに、世の中には僕より大負けしている依存症の仲間たちも大勢いる。ギャンブルはどうせ胴元が勝つって分かり切っているのにパチンコホールに通っちゃう人というのは全員が全員、破滅願望を有している。その上で「たまには勝ちたいね」なんて思っているのだから救えない。

今日はそういう矛盾を抱えた依存症の人たちの中から、7月だけで30万円も負けてしまった者の話をしていきたい。(文:松本ミゾレ)

今のパチスロは、2万負けは簡単だけど2万勝ちは難しい…

先日、5ちゃんねるに「今月30万負けぐらいの養分スロカスだがそろそろ勝ちたい」というスレッドが立っていた。スレ主は「今月マジでひどいわ。たまには勝たせろ」と書き込んでいる。

「今月~」って書いてあることから分かるように、この人は毎月パチスロを大いに楽しんでボロクソに負けているってことなんだろう。完璧なる依存症だね。

依存症は依存症でも勝てりゃいいけど、僕もそうだが今はパチスロで安定して勝てる人って、なかなかいない。それこそスロプロだって、結構収支が荒れるような高射幸性のコイン単価の高いスマスロの設定6で数万円負けるなんてこともあるわけで、一般的な養分にしてみればもう勝てる見込みなんか本当に薄い。

自分は、なまじ20年このスロットって趣味をやってきたバカだから分かるけど、午前中で3万も4万も失う頻度は昔より高い。で、ここから巻き返すことができるケースも昔ほど多くない。

それこそ4号機の初代『吉宗』の通常を1から回してた頃のような虚無感に近いものをおぼえるんだよね。演出発生頻度は今のパチスロの方が高いけど、だから何だって話だし。それでも僕らがまだしがみついているのは、やっぱり完璧に依存症になっちゃってるからでしょうね。

まあ、僕の場合は今年30万負けてても、まだ20年間の収支はプラスなので油断してるってのもあるでしょうが。

しかしそれにしたって今は、あいさつ代わりに2万ぐらいなくなることがマジで多くなった。ちょっとここで、僕が2003年からつけている収支表の話をしたい。

これは僕が2003年4月21日からつけていた収支を、もう10年近く前にデジタル収支表に移行し、現在はアプリでも管理しているものを基にした数字。まずこれまでの収支登録件数は2,296件だ。

そして1日平均の投資金額は22,694円となり、回収は23,945円。つまり1日平均で1,251円ぽっちではあるものの、普通にプラってるというわけだ。

が、これもここ2年で著しく数字が悪くなった結果となる。同じ収支表から、今からちょうど2年前の2022年8月2日(この原稿を24年8月2日に執筆しているため)までの収支をもとめてみた。

すると1日平均の投資金額は21,940円、回収は23,894円。1日平均で1,953円のプラスだった。少なくとも僕の場合は、スマスロの高射幸性化の流れが確立する前のほうが、財布に優しく、リターンも多かったことが数字で証明されている。

この投資金額と回収は見比べると僅差に思えるかもしれないが、散々射幸性の高さが問題された4号機時代も含む2003年から22年までのものと、24年以降も含めたものとして比較すると、たった2年のうちに勝ちにくくなっていることが分かる。

もちろんこれには僕のヒキの悪さ、台選びのマズさも加味されたものと考えられるが、2003年からずっと同じような打ち回しをしてこの結果なわけであるので、いかに現在のパチスロが勝ちにくくなったか察しがつくはず。

最近思うんだけど、とにかく2万はさっさと飲まれるものの、2万相当のメダル。つまり1000枚を取り返すのが昔よりもしんどいんだよね。同じように感じている方、多いんじゃないかしら。

そもそもメダルが出っぱなし状態を経験しにくくなった今は勝負が厳しくて当然。

もっとも、ここまで苦戦する理由は分かっている。一つは冷遇と呼ばれる、メダルが出にくい区間が用意されている点。出玉の推移がグラフで表示するとミミズがはい回るように横並びになるため、ミミズ区間とも呼ばれる。

この冷遇によって大当たりが期待できないゾーンがあるわけだ。勿論メーカーは公にこの冷遇についてまで認めてはいない。しかし多くのユーザーの出したグラフや収支データを踏まえれば、大抵の機種にはそれらしきものがあるということは、オカルトではなく今では周知の事実。公然の秘密になっている。

7月には、ある大手メーカーが、自社のリリースした機種アンケートに「出玉の冷遇を感じずに遊技出来た」という項目を設けていてネット上で話題になっていた。メーカーとしても、その存在については全否定はしていないということになる。

そして勝ちにくくなったもう一つの理由が、上位ATの存在。というか有利区間の存在か。現在のスマスロには、下位ATで2400枚以上獲得すると、上位ATへの突入をかけたチャンスゾーンを設けている機種が数多ある。ユーザーはこの上位を目指して打つわけだが、仮に上位突入を賭けたチャンスを突破しても、またある程度の枚数を獲得したら、再度上位継続を賭けたチャンスに突入することも珍しくない。

これ、何が言いたいか分かりますよね。昔と違って、万枚クラスの爆発を、一度のヒキで確約されるような要素がなくなったことを意味しているわけだ。昔は上位ATなんかないので、初当たりで伸ばせさえすればそのまま万枚、2万枚出すこともあった。

しかし今は違う。たとえば純増4枚の機種で下位ATに当選し、そこでヒキに恵まれて1000G乗せたとする。純増は4なので1000G消化する頃には4,000枚ゲットできたわけだが、現在のスロットには有利区間として、基本的には2400枚程度獲得したら、よほどそれ以前に数万円規模も負けていない限りは、一度有利区間が切り替わる。すると大当たりは強制終了となる。

つまりこの場合、残り1600枚分のメダル獲得権利は消失し、勝手に上位突入チャレンジに移行する。これは強制的なものだ。しかも切り捨てとなった残りG数は上位突入に関して一切還元されることはなく、チャレンジに失敗すれば通常時に戻ってしまう。

つまり、「何らかのミラクルが生じていきなり労せず数千枚ゲット」ということがほとんど幻想になっちゃったのだ。で、僕なんかはどっちかと言えばそのミラクルのおかげで収支がプラってたので、今となっては非常に苦しい戦いを強いられているのである。

だから当然、数年前に比べてホールへ行く頻度も低くなった。それでも今年30万負けてるわけだからね。ますます厳しいわけですよ。前厄だから。

実際、先に紹介したスレッドのスレ主も「マジで2時間もせずに3万負けで帰ることとかよくあるからきつい」と現状の僕みたいなことを書き込んでいる。勝てないわけではないんだろうけど、ピーキーな強いヒキを求めるよりも、均して良い結果を得られるヒキの持ち主じゃないと難しい時代なんだろうね。

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