女性は当時の様子をこう振り返る。
「『おや?』と一瞬違和感を覚えました。5人のグループだったのですが、前の4人が私服(その高校は私服でも制服でも自由だった)なのに最後のひとりが制服で、しかも昔の高校生のようなおさげ髪だったのです」
一人だけ制服なのは、確かに違和感がある。それでも女性は「まあ、そういうこともあるか」と5人分のお冷やを運んだ。しかし、女子高生たちの反応は意外なものだった。
「席についたのは4人でした。『あれ? もうひとりは?』と聞くと、『ん? 4人やで』という答えでした」
「おさげ髪」の女子高生はどこにもいなかった。見間違えだった可能性もあるが、幽霊だと思った女性。驚いただろうが怖がることなく、逆に同情心が芽生えたようにこう語る。
「女子高生がよく利用してくれていた店だったので、『仲間に入りたかったのかな?』と思いました。恐怖とかは感じず、なんとなく可哀想という気持ちでした」
今でも時々思い出すというが、仮に幽霊だったとしても決して悪いものではなさそうだ。
※キャリコネニュースでは「幽霊はいる?あなたが経験した不思議な現象」をテーマに投稿を募集中です。回答はこちらから https://questant.jp/q/IBVJN87L