まさか…盗まれた財布が3年ぶりに「元夫の職場」で発見され戦慄 指紋鑑定の結果は……【後編】
その職場は、会社の廃業に伴い、解体工事を控えていた。夫は次の仕事が決まっており、「単身赴任という形で別居」していた。つまり当時はまだ婚姻関係にあり、その後離婚して「元夫」になったということだろう。
免許証入りの財布が見つかったのは、夫の前職の同僚が建物から荷物を運び出していた時のことだ。連絡を受けた女性はすぐさま通報し、その同僚数名の指紋を採取してもらった。その後、夫の指紋と合わせて鑑定を依頼した結果、次のようなことが分かった。
「財布には元夫、私、私の子供以外の指紋はない事が分かりました」
【前編はこちら】「あなたのお住い付近から今日3人目です」引っ越し直後に車上荒らしに遭った女性、免許センターで知らされた衝撃の事実
女性は事件後「ブランド品は持たない主義」に
となると、夫が怪しいようにも思えるが、指紋が付かないように手袋などしていたのかもしれない。話にはまだ続きがあった。それは、同僚の以下のような証言によるものだ。
「元同僚の残り2人が廃業と同時に行方がわからない」
「財布があった場所は2人が作業場として使っていた場所だった」
さらに女性はこの“2人の同僚”について、こんな情報も得ていた。
「廃業前後に羽振りが良かった」
「我が家の場所や状況を知っていた」
家庭状況については夫から聞いたのかもしれないが、盗んだ通帳や免許証から情報を得たとも考えられる。しかし結局2人の居場所は「分からずじまい」で、事件の真相も闇の中となってしまった。それでも女性は「未だに2人を疑っています」と20年経った今でも疑念は晴れない様子だ。
一連の出来事を受け、女性の防犯意識は高まったらしく、ブランド品は売り払い「持たない主義」に変えたという。また後日談としてこうも書いている。
「駐車場もそれ以降は管理人さんの好意で、部屋近くのベランダ側の駐車場を契約しました」
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