もらったビール券を使おうとしたら「偽造券ですよ」 店主から“犯罪者扱い”され…何も買わずに店を出た男性の怒り

画像はイメージ
謝礼で商品券を受け取ったら、何を買おうかと考えるのも楽しいものだ。ところが、使えるはずの店で差し出したのに、使えないばかりか理不尽な対応をされることもあるようで……
東京都在住の山田さん(仮名、40代男性)は、ある街中の酒店で商品券を使おうとしたところ
「『偽造商品券ですよ』と店主に言われました。警察の取り調べみたいでした」
あろうことか、いきなり偽造と決めつけられたというのだ。この店では過去に、偽造商品券が使われたのだろうか。だがそうだとしても、何を根拠に言うのだろう。一方的な対応に、いまだに納得いかない様子の山田さんに、編集部は話を聞いた。(文:天音琴葉)
根拠の説明もなく「偽造です」
偽造だと告げられた商品券は、山田さんがあるインターネット上のアンケートの謝礼として受け取ったビール共通券だった。いわゆるビール券には「びん633ミリ2本」「缶350ミリ2缶」の2種類があり、全国の酒屋、スーパー、コンビニなどでビールと交換できる。
昨年11月、そのビール券5枚を個人経営の酒屋で使おうとしたときのこと。山田さんによると、対応したのは60歳過ぎの店主と思われる男性で、その口から衝撃的な言葉が発せられた。
「一言、『偽造ビール券です』と……」
何を根拠に偽造と判断したのか、具体的な説明は一切なかったそうだ。
「根拠なしに、なぜそのような発言をする? 素人が、そんなことわかるのか?」
客に対してあまりにも失礼な物言いに、山田さんが憤るのも無理もない。
「もうこの店には行かない」
理不尽な対応に、山田さんは店を出るしかなかった。買い物もできず、ただただ嫌な気持ちだけが残った。
「もう次からこの店には行きません」
店への抗議や、ビール券の入手元であるアンケート会社への問い合わせは特に行わなかった。では、偽造を疑われたビール券5枚は、どうなったのだろうか。
後日、山田さんは別の酒屋で、問題のビール券を使ってみたそうだ。その店も古くから営業している個人経営の酒屋だったが、そこでは何も言われることなく目当てのビールと交換してもらえたという。
それならば、件の店主の「偽造ビール券です」という指摘は、一体何だったのか……。確かに、ビール券の真贋の見極めは重要な業務の一つではあるだろう。ビール券の発行元である全国酒販協同組合連合会の発表(2020年)によると、ビール券が偽造され不正に使われたという事実もある。なお、ホログラムの状態や透かしの有無などで判明したという。
また産経新聞の2018年1月の報道によると、茨城空港で偽造ビール券の密輸をしようとした人物が刑事告発された事件もある。このケースでは裏面の商品名が「アサヒ」ではなく「アサビ」になっていたそうだ。ただ、偽造券はかなり精巧に作られていたという。
指摘してきた店主は、こうした偽造券を見抜いた可能性がゼロとは言い切れない。だが言うまでもなく、客への伝え方には最大限の配慮が必要だ。偽造券だとしたら、どこを見て判断したかの説明はすべきだろう。いきなり「偽造」とだけ告げて、何の説明もしない店の対応に納得できるはずはない。ましてや「犯人扱いされた」と感じるほどなら、「二度と来るもんか」と吐き捨てたくなるものだ。
※キャリコネニュースでは「お店で失礼なことを言われた話」をテーマに投稿を募集中です。回答はこちらから https://questant.jp/q/YTFRVFA1
結婚式の二次会で同期全員がドタキャン! 会費で揉めて幹事と絶縁した女性
夫が“食い尽くし系”で離婚を決意!「世の中は弱肉強食だ」と娘の食事にも手を出し……
【あなたの投稿募集中!】面接で言われた衝撃的な言葉は?/新人に「見て覚えろ」はあり?なし?/年収いくら?満足していますか?


