夜勤中に「おーい」と呼ぶ声、確認して回るも誰か分からず… 恐怖よりも“もどかしさ”が募ったワケ | キャリコネニュース
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夜勤中に「おーい」と呼ぶ声、確認して回るも誰か分からず… 恐怖よりも“もどかしさ”が募ったワケ

画像はイメージ

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深夜の巡回中、謎の呼び声を聞いたという体験談が寄せられた。声のした方へ向かうと、誰もいないのになぜかお香のような良い香りがしたという。介護施設で働く首都圏在住の50代女性(介護士)は、夜勤中に奇妙で切ない経験を投稿で明かした。

その日の夕方、出勤すると、いつも居室から職員を「おーい」と呼んでいた利用者の男性が亡くなったと申し送りで伝えられた。

夜間は職員2人体制で、交代で休憩を取る。女性が休憩を終え、一人で施設内を巡回していたときだった。

「おーい」

誰かが呼ぶ声が聞こえた。(文:西荻西子)

その階に大声を出せる人はいないはずだが…

その階にいた男性の利用者は1人だけで、大きな声は出せなかった。男性のような女性もいるが、はっきりと大きな声を出すことはできなかったという。

「それでも誰かがトラブルがあり呼んでいるのだと、転んだりしている可能性もあるので、急いで居室を確認して回りましたが、誰かは分からずでした」

そのとき、「廊下で何か良い香りがしました」と振り返る。それでも女性は利用者の安全を優先し睡眠モニターを確認しに向かうと、

「また、居室側から 『おーい』と呼ぶ声がハッキリ聞こえました。声の方に向かうとふわりと良い香りがしました。少し焦げ臭い匂いも混じっているような良い香りのお香かお線香のような…」

その香りは、亡くなった男性の居室前あたりだった。呼ぶ声ははっきり聞こえたため、また入居者の安否確認を行った。休憩中の職員にも一緒に確認をしてもらったが、声の主は分からずじまいだった。

「1人が他の階に巡回に行き、空が白み始めた頃、また『おーい』と聞こえました」

しかし、それを最後に声は止んだ。

今も残る心残り「誰かが助けを求めている、それが解決出来なかった」

その声について、女性は亡くなった男性と「似ているような、声の出し方やイントネーションは似ている気がします」と振り返る。だが、それ以上に気になっている事があるという。

「呼ばれても何も出来なかった事がもどかしかったです。生前は呼ばれれば、『どうしました?』とすぐに手を差し伸べられたのに、実体がないのですから…怖いよりも、誰かが助けを求めている、それが解決出来なかった事のほうが心残りです」

介護の仕事を通して築かれた、人と人との絆の深さがうかがえる。最後の「おーい」の後は、廊下に良い香りが漂うことは一度もないという。

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