低貸しパチスロでじわじわ負ける人々 「通常の4倍の時間をかけて金を失う」という残酷な現実

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このところ、立て続けにパチンコホールにおける低貸し事情のコラムを書いている。個人的にはこれまで着目することもなかった低貸しだが、知れば知るほど面白い話が転がり込んでくるのだから、もっと早く知っておきゃよかった。
もちろんここで言う面白い話とは、俯瞰で見ての話であって、財布の中にろくにお金が入っていないのに、紙幣のラスト1枚まで使っちゃうような人たちのことをより深く知ったために得られた面白さだ。
そもそも低貸しはどんな人が打っているのか。少ない資金で好きな台を長く遊びたい、という人もいるだろう。一方で、通常レートを打つ資金はないが、それでも打ちたくて仕方ないから打つ、という人もいる。
普通のレートの1/4であるため、お金があまりなくても一応打てることは打てる。でもまあ、勝てないよね。そこまで追いつめられてるような依存症だからそんなレートに甘んじてるわけで……。(文:松本ミゾレ)
ホールにとっては低貸しも通常レートと変わらない稼働費用がかかっているわけで……
先日、人生も折り返しに差し掛かった人たちの社交場こと5ちゃんねるに「5.5スロでもう-7Kなんだが?」というスレッドが立っていた。スレ主は1時間ぐらいで7,000円使ったと話している。
低貸しではあるものの、ノーボーナスではそのぐらい使うのもやむを得ない話ではある。しかし本人は納得できないようで「なんでわいが毎回毎回負けなきゃならんのや」と恨み節。打つからでしょ、そんなに負けるまで。
ホールにとって低貸しの遊技機は稼働に必要な電気代も通常レートと変わらない。当たり前だけど動かすだけで金が掛かるわけだから、設定なんてそうそう入れてられないよね。その当たり前の理屈が何故か通用しないんだよなぁ、こういう人は。
また、スレッドを立てた彼は直近5日の遊技で40,000円は負けているとも書き込んでいる。色々言いたいことはあるけど、負けるべくして負けてるだけだよね。店選びも適当なんだろうし、自分で負けるまで打っておいてイライラしてるのも怖い。
40,000も使う金があったら、最初から通常レートに挑んだほうがまだ勝ち目があったと思うけどなぁ。あと、低貸しで40,000もいかれたらもう取り返せないに決まってるのに、まだ挑むのも怖い。この人の生涯収支どうなってるんだろう。
しかしなぜ、低貸しみたいに釘にも設定にも期待できない台を打つまでに、依存してしまうのだろうか。
他に趣味がないにしても、せめて低貸ししか打てないような状況に陥らないように、しっかりしなきゃと思うが、しっかりしてる人がパチンコホールにいるわけがなく……。
やっぱり金がなくて、しかも暇だったりすると、自然と足が向いちゃうんだろうなぁ。恐ろしいよ。ギャンブル依存症。日本はまだまだこれを自己責任であるとする風潮も強いけど、10年、20年後ぐらいには、風向きも変わってたりするのかな? きっと変わってないのだろう。
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