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なんかいきなり秋めいてきた。朝晩のクーラーが不要になった以前に、終日エアコンを使わずに済んでいる。こういう気候がずっと続けば電気代にも優しいんだけどそうはいかないのだ。もうじき突然の冷え込みがスタートして、暖房代で頭を抱える毎日が訪れる。
夏が終わったと思えばすぐに冬が来る。今の日本に、昔のような秋を楽しむ暇はそうそうない。
というわけで、夏がやっと終わったばかりのタイミングなんだけど、今日はちょっと怖い話をしたい。旬を過ぎても面白いのが怪談なので、まあ、いいじゃないですか。(文:松本未ミゾレ)
「小学生の頃、友達とトイレで花子さんを呼んだら……」
先日、ガールズちゃんねるに「まだ夏!怪談を語ろう…」というトピックが立っていた。
ここには、がっつり怖い系の話ではないものの、日常の中で各々が遭遇した、ちょっと怖い話がいくつも寄せられている。
面白い話が多いので、少し引用させていただきたい。
「数年前の話だけど地元の大きな川が氾濫した後に、補修工事してたら土の中からかなり古いお地蔵様が一体出てきた。移動させた作業員の人達が大怪我や病気に……何を祀っていたのかわからないけど、多分土から出しちゃいけないものだったんじゃないかって言われてた」
「小学生の頃、友達とトイレで花子さんを呼んだら、誰もなにもしてないのに急に換気扇が付いて走って逃げました」
「熱帯夜に冷房が故障して動かなくなった」
「隣の家の人(普段は温厚なお爺ちゃん)がいつも夜になるとヴォォォーって野獣の様に叫んでいて怖い」
この中で僕が一番怖いと思ったのは、熱帯夜に冷房が故障するという奴。これは絶対やめてほしい。何よりも怖いし、この時たとえ幽霊が出現してもほとんど無視すると思う。それどころじゃないし。
恐怖体験というものは、安穏とした日常に突如として介入するから生じるもの。そうじゃない時に発生しても多分邪魔だよね。快適な生活を奪われるというのは、オカルトよりもおぞましい。
特定の条件下で目撃できる怪異は面白い
さて、暇だったのでこのトピックは最後まで熟読しちゃったんだけど、特に面白い体験談があった。それがこちら。
「小学生の時に用水路の浅いところで遊んでて、大きな堀につながる方におもちゃのカメラを構えたら水面に犬連れた人が立ってた。ボサボサロングヘアの女の子が、大きな犬を紐で繋いで立っていた。でもカメラから目を離すといない。堀しかない。その時その場に5人いて、全員カメラを構えて試したら3人見えて2人見えなかった。私はもちろん見えた方。でも不思議と怖くは無かった。当時はただただ不思議だった」
そのままでは見ることはできないけど、おもちゃのカメラを構えて覗くと、何故かそこに女性と犬が確認できるという話。なかなかワンクッションあって面白いよね、それも5人中3人が目撃しているというのも不思議だ。
僕はこれに似た話をいくつか知っている。有名な話としては、国内のどこかの牧場で見られるという、変わった豚のような動物だ。
普通に観光している分にはただ牛が放牧されているだけなのだが、自分のまたぐらをのぞき込むようにして。つまり天地を逆にして自らの足の間から牧場を見ると何故かそこに豚がいるのが見えるというのだ。
その、普通に確認することができない豚は特段悪さをすることもなく、ただだらけてのんびり、そこにいるだけなのだとか。
あるときオカルト好きな知人からその話を聞き、僕は行く先々の牧場で試しに自分のまたぐらをのぞき込むようにして周囲を観察するようになった。しかし未だに例の豚とは遭遇できていない。マザー牧場でもダメだった。一体どこの牧場なら、その豚を目撃できるのか。ご存じの方がいたら教えてほしい。
ちなみに、またぐらと豚というのは怪談の中でも取り合わせが良いようで、鹿児島・奄美大島では昔、歩いていると突如として走ってきて、股の間を通過しようとする豚が出たという。
これはカタキラウワという妖怪で、まんまと股の間を通過された人はその後にすぐ死ぬか、運が良くても重篤な病気になるという。そこでカタキラウワが走ってきたら足を交差するように閉じて直立することで、遭遇した人は災いを封じたということだ。股と豚。オカルトの世界では何か妙に親和性が高い話が複数あって、面白い。
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