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職場の雑談で価値観の違いが露呈することはよくある。それが食に関することだと、妙なマウント合戦に発展することもあるようだ。九州の40代女性は、職場で夕食の話題になった際のエピソードを寄せた。
「我が家はよく食べるのですが、ある日『昨晩は餃子を50個作ったけど足りないくらいだった』と話すと、『ふーん』とそっけない感じでした」
大食漢の家族がいる家庭なら、餃子50個は決して珍しい数字ではない。しかし同僚の反応は薄く、女性は「何かまずいこと言ったかなぁ」と気になったという。(文:湊真智人)
「自分は標準語」と思い込んでいる部下の失礼発言
その直後、女性の懸念は不快な形で的中してしまった。当時の様子をこう明かす。
「ちょうど職場のテレビで餃子のCMが流れ、それを観ながら『ふつう餃子って作らないよねー』と私の隣で二人で話していたのが聞こえました」
冷凍食品のCMだったのだろうか。「手作り派」の女性に対し、同僚たちは「買う派」だったのかもしれない。いずれにせよ、本人が近くにいる状況でわざわざ聞こえるように言わなくてもいい。
「自分で作ったというのが気に入らなかったのでしょうか…?それからは夕飯のことは話さないようにしました」
食生活は人それぞれだが、他人のスタイルを否定する必要はないはずだ。
一方、東京都の50代女性は、同郷の部下から受けた指摘にモヤモヤしている。
「同じ九州出身の女性から『言葉が訛っている』と笑われた」
通常なら地方出身者同士、親近感が湧きそうなものだが、相手は女性をバカにしていたようだ。しかもこの部下はある厄介な自認を抱えていた。
「『私はずっと標準語で訛っていないけど、○○さん(編注:投稿者の名前)はすっごく訛ってますねー』と言われました」
自身を棚に上げ、上司である女性に対してマウントを取っていたのだ。だが実際、部下は「しっかり訛っていた」というから、女性も指摘の仕方に困ったことだろう。
自分の訛りには気づいていないのか、それとも認めたくないのか。「自分は都会に染まった」という自意識が、こうした発言に繋がったのかもしれない。自分を客観視するのは案外難しいものだ。
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