同社の広報担当者は、交際中の若者が減少している背景について
「外出自粛により、出会いの機会が減少していることが考えられます」
と説明する。同社によると、マッチングアプリなどの利用者数は増えている一方で「その後に実際に会ったり、カップル成立にまで至っていることは少なかったと考えています」とコメントした。
出会いのきっかけについては、上位に「大学、専門学校、大学院などの知り合い」(34.6%)、「幼稚園~高校時代の知り合い」(24.8%)、「アルバイト先の知り合い」(13.1%)などが並び、学校やバイト先で知り合った人が多かった。
以降は「SNSを含むネットで知り合った」(11.8%)、「サークル・趣味など学外の知り合い」(7.2%)、「職場や仕事関係の知り合い」(4.6%)、「友だちからの紹介」(2.6%)などと続いた。
広報担当者は「こうした出会いのきっかけは、新型コロナウイルスの前後で割合に変化がみられず、単純に全体数が減少したものと考えられます」と取材に答えている。
SNSで知り合った相手と会うのは「女性の方が抵抗」
また、広報担当者は、交際中の女性が大きく減少した理由について「女性はオンライン恋愛に消極的なのかなと思っています」と見解を述べる。
「詳細は今も調べている途中ですが、別調査で『コロナ後にオンラインデートをしたいか』と聞いたところ、男性の方が女性より20ポイントほど高くなりました」
と性別によって回答に差があったことを明かす。さらには「推測になりますが」と前置きした上で、
「SNSなどで知り合った相手と実際に会うのは、女性の方が怖く感じることもあるのではないでしょうか」
とオンライン恋愛の抵抗感に差があることを付け加えた。
同調査ではこのほか、過去の交際経験なども聞いており、「これまでに交際経験がある」(56.3%)と答えた新成人は過去5年間で初めて6割を下回った、としている。また、「今後異性との交際を積極的にしていきたい」(41.1%)と答えた人も前年から6.3ポイント減少しており、過去5年間で最低だった。