いうまでもなく、年金保険料は20歳から60歳未満の国民が必ず払う義務がある。会社員の場合は給料から厚生年金として天引きされるが、学生や自営業、非正規雇用の人などは自身で国民年金に加入しなくてはならない。しかし、すべての人が払っているかといえばそうでもなく、厚生労働省の発表によれば、2019年の国民年金の最終納付率は76.3%だ。現在の老齢基礎年金は月6.5万円ほどだが、保険料を払っていなければ当然受給できない。
スレッドへの回答は、ほとんどの人が「そんなお荷物背負うことはない」と止めている。
「結婚すれば、お金に苦労する結婚生活が確定します。お金お金で愛情も変化していきます。無年金、キツイです。生活費の全額を援助する事になるんですよ。考え直した方がいいです」
このほか、「完全に自業自得です」と彼の親を責める声も。同じように無年金の親がいる彼と、「好きだから」結婚したという人もいたが、義両親の生活費のために子供に必要なものも我慢する生活だという。その上「同居後は認知症介護が始まった」というからやり切れない。いくつかの苦労話にスレ主は、
「私は同居も介護も嫌です。年金払ってないことや、お金ないのは自業自得なので自分でなんとかしてほしいです。子供にお金で頼る親は最低だと思います」
「人として当たり前なことをしてこなかった人達の老後の面倒はみたくありません」
などと返信していた。貧乏自体もさることながら、彼の両親のいい加減な生き方が許せず、怒りすら感じているようだ。
「お若いから自信満々ですね。あなたにも何も起こらないとは限りませんよ」
しかし、誰もがスレ主が思うような「当たり前の生き方」ができるわけではない。回答には、次のような批判もあった。
「子供が産まれてから避けられない理由で貧乏になった場合、子供を棄ててでも年金を払い続けるのが正しいですか?」
「人生は、色々あります。(中略)自営業なら人格的な問題ではなく、背に腹はかえられない事情がある事もあります。まだお若いから自信満々ですね。あなたにも何も起こらないとは限りませんよ」
コロナ禍で廃業や失業者が増加しているように、人間、いつ何があるか分からない。生活保護を受ける人の多くがやむを得ない事情を抱えているように、目の前の子供を食べさせるだけで精一杯という人もいるのだ。スレッドには、
「彼を育てたご両親ですよ。彼とは別れた方が、あちらのご両親や彼にとっても良いかと思います」
という意見もあった。確かにこのまま結婚しても、お互い不幸になりそうな予感しかない。
スレ主は、彼のことを「いい人」「好きです」としながらも、義両親はあからさまに軽蔑している。彼が両親と縁を切ることを望んでいるようだが、彼がいい人ならば余計、実の親を完全に見放すことは難しいだろう。苦しい決断を迫られているスレ主だが、既に答えは出ているかもしれない。【参照元:お悩み解決掲示板 https://onayamifree.com/】