東京都の50代女性(ITエンジニア/年収450万円)は、SNSでのダイレクトメッセージを介した、知人からの誹謗中傷被害に苦しんだ。その知人は元々「温厚なタイプ」だったが、いきなり性格が豹変したという。
「ほかの友人と私に対して、性的に不快な内容を送り付けたり、自殺を匂わせるDMを24時間お構いなしに送信したり。後から聞いたところによると、自粛中のイベント参加を巡る件で仲間と揉めたそうで、その人たちの女性フォロワーに対して迷惑行為を働いていたことが判明」
そのうえで女性は「無関係なトラブルに巻き込まれて非常に迷惑。いいねの数に固執しすぎたり、SNSの繋がりが命綱だったりする人とは、二度と関わりたくないと思いました」と書いている。
福井県の40代男性(正社員/年収150万円)は以前、配信活動をしていたが、ユーザーからの誹謗中傷に耐え切れず「やめました」と語る。配信内容は明かしていないが、コメント欄には「死んだ方がマシ」「社会全体のお荷物」など差別的なものが相次いだという。またSNSでも
「なりすまし被害に遭い、それが原因で心身に不調をきたしたことがあります」
と明かした。
「既婚子持ちにしか共感できない話題ばかりで盛り上がっていて、ついていけません」
トラブルに見舞われてはいないが、負担を感じ「SNSを辞めたい」と思う人もいる。都内の30代女性(事務・管理職/年収250万円)は、20代の時からFacebookやInstagramを始めており、現在は「リアルな知り合い限定で繋がっています」という。
「昔は、友人同士で飲みや旅行に出かける度に写真をアップし、思い出を共有していました。そんな友人も結婚や出産を境に、私とは人生の価値観が変わっていきました。最近は、もっぱら夫婦や子どもに関する投稿ばかり。コメント欄も、既婚子持ちにしか共感できない話題ばかりで盛り上がっていて、ついていけません」
そうしたことから友人との距離を感じ、「何度となく辞めようかなと思うことがありました」と女性。また「疎遠になってしまったことを目の当たりにするツールなので、疲れている時や心に余裕がない時は、一切見ないようにしています」と付け加えつつ、
「もちろん未婚の友人だったり、趣味や仕事関連の投稿だったりを続けている人もいるので、気にすることではないかとも思いますが……。それでも繋がっている友人から、新規投稿の通知が入ってくることもあり、正直、面倒です」
と綴っている。
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