掲示板ミクルに11月上旬、「専業の妻がワガママで困ります」という相談が寄せられ注目を集めた。スレ主は40歳の夫で、専業主婦の妻は30代半ば、不妊治療中で子どもはいないという。
スレ主は「専業主婦なんだからほぼ100%家事は妻にやって欲しい」という考えで、妻から少しでも家事参加を求められることが「理解できません」と不満を漏らす。妻から何度か「食洗機だけ欲しい」と言われたことに対して
「しかし、専業主婦ですよね?時間は働いてる人に比べて比較にならないくらいあります。せめてこの先妊娠して、子どもが生まれたら購入を検討でも良くないでしょうか?」
と相談している。(文:篠原みつき)
「主に期待しなくなったその日、『夫=メンテの面倒くさいATM』になる」
ちなみに妻からの要望は、週に一度くらいの食器洗いやトイレットペーパーの補充、ハンドソープの詰め替えなど、「できれば、気づいたときにやってくれたら嬉しい」というもの。スレ主は毎朝ゴミ出しをしているが、「もちろん、まとめる作業は妻が」しているそうだ。それでも
「そもそも詰め替えなどは20秒あれば出来ますし、その日体調が悪ければ、お皿は朝に洗えばよいと思いませんか?」
などと、あくまで「専業主婦である妻の仕事」だと主張している。たいした事ではないので共同生活者として気づいたときはやるとか、自分が家事をやらないから食洗機を買う、という発想は一切無いようだ。
この相談に対し、スレッドには夫への批判が相次いだ。確かに子どもがいない専業主婦なら家事は妻がやるべきだが、夫にあまりにも「思いやりがない」という論調が目立つ。
「明日やればいいという考えも理解できますが、それって結局奥さんにやらせる以外の選択肢がないので、思いやりを感じません」
「奥様が諦めたその日、主に期待しなくなったその日、『夫=メンテの面倒くさいATM』になる。子どもができたら『父親=母をこき使う感じの悪いおっさん』(中略)と思われるでしょう」
また、「妻の『仕事』というなら正当な報酬を支払わないと」「家事をやってくれてるから安心して仕事が出来るはずです。当たり前のことに感謝が足りてないのでは」「専業主婦を見下してる」など、皮肉やお叱りの声が次々に上がっていた。
「子どもがいなければ、専業主婦は毎日が休日です」という指摘もあるが……
一方で、「専業だったら家事は専業主婦の役割なのでは?何の為にずっと家にいるの?」など、夫への賛同もチラホラ。
「スレ主さんを叩く意味がわかりません。仕事で神経すりへらして ヘトヘトになって帰ってくる旦那さんと好きなときに好きなように家事ができる専業主婦。子どもがいなければ、専業主婦は毎日が休日です」
と書いたのは、シングルマザーで仕事に家事に苦労したという女性だ。ほかにも、スレ主の言い分に理解を示し「子どもいないなら離婚するのもいいのでは」とまで書く人もいた。
ただ、スレ主によれば妻は日中、実家へ病弱な身内のヘルプに行っているという。不妊治療には1回4時間はかかるとも書いており、まったく暇な専業主婦とも言い切れない。不妊治療では心身共に辛いことも多いだろう。少しくらい夫が家事をやったり感謝を示したりしても、バチはあたらないのではないか。
いち主婦である筆者も毎日食洗機のお世話になっており、もはやそれなしには生活できないレベルになっている。食洗機が壊れたときは買い換えるまで夫婦仲がギスギスしたくらいだ。スレ主は自分の収入に余裕があり専業主婦であること自体は肯定しているが、「(食洗機を買うと)甘え癖がつかないか心配」などと返信していた。お金があるなら買ってあげればいいのに、器が小さいなーと思わずにはいられない。【参照元:掲示板ミクル https://mikle.jp/】