なんでも彼氏の母親は料理にこだわる人で、クックドゥ的なものはほとんど食べてこなかったという。彼氏も料理をするが、残業が多く食事はほとんど毎晩トピ主が作っていた。クックドゥはたまに使う程度で、疲れて帰ってくる彼氏のためにほとんど一から作っていたため、「そんな風に思っていたとは」と悲しみに打ちひしがれていた。
翌日には「この人モラハラじゃないの?」と疑い始め、
「将来結婚して子供が産まれてどんなにしんどい時もクックドゥに頼れないのか…とグルグル考えています」
などと悩んでしまっている。ここで別れるべきか、「こんな些細な事で」別れるのもどうかとアドバイスを求めていた。
トピックには、「マザコンだね」をはじめ彼氏の言い分に怒りの声が相次いだ。
「料理を作ってもらったほうは感謝を忘れてはいけない。クックドゥが不満なら食べるなと言いたい!」
「自分が作ってあげれば良い。お父さんの手作りの味でも良いんだから」
「まだ23歳でしょ?他の男性見てみた方が良いよ」
母親と同じことを強いたり作った料理に文句をつける人など「別れなさい」というコメントがほとんどだ。「ほんとにそんなこと言う人いるんだね。青椒肉絲美味しいよ」などクックドゥ賛美の声も目立っていた。
「お母さんの味」が呪いのように思えてくる
筆者も働きながら毎日料理をする立場として、クックドゥや冷凍食品には日々助けられており、彼氏の言い分には到底賛同できない。もちろん毎日使うわけではないが、料理工程のうち、調味の部分をショートカットできるのは大変助かる。
そもそも働いていようがいまいが、一から作りたい人は作ればいいし、「たまには手間を省きたい」とか「料理が苦手」という人が使ったからといって「料理に自主性がない」などと責められるいわれはない。むしろ、24歳でそれを言うか……と根強い「お母さんの味」が呪いのように思えてくる。
1990年代半ばを境に共働き世帯の数は専業主婦世帯と逆転しており、妻のほとんどが働いているのが現状だ。2020年版男女共同参画白書には、家庭生活の食に関するマネジメントは「妻」が8割超を担っているという調査結果もあった。もちろん、背景には夫のほうが外で働く負担割合が大きいという理由もあるだろう。つまり「夫婦で忙しい」のが今の世の中だ。
そんな中、トピ主の彼氏は「毎日遅くまで残業して帰ってきたとき食事が用意されている」ということのありがたさを、どこまで理解しているだろう。多くのアドバイスを受けたトピ主は、気持ちを伝えた上で理解してもらえないなら、「クックドゥを出しても、嬉しい、ありがとうと言ってくれる人を探します!」と返信していた。