親族から「どこそこの〇〇ちゃんが結婚したんよ」みたいな話を聞くことがある。その〇〇ちゃんってのが僕の姪だったりするんだけど、当の僕は未だに結婚していない。いや、しようと思ってもいない。
僕は田舎出身で今も田舎に住んでいるけれど、結婚してもしなくても、結局人間最後は1人で後悔しながら死ぬものなので、結婚願望なんかもないのである。親も早くに離婚してるし、親父の顔も知らないし。
ただし田舎で独身を通すって、結構不自由が多いらしい。さすがに昔みたく、結婚はステータスだとするような風潮はそう強く残ってないだろうけど、やっぱり同じおっさんでも、結婚して子どもがいるおっさんと、未婚で何してるかよくわからんおっさんだと、後者は警戒対象なのだ。田舎暮らしは独身のままだと居心地が悪いということらしい。(文:松本ミゾレ)
「近所であそこの子どもはまだ独身だと話をする人もいたり」
先日、ガールズちゃんねるに「田舎で独身は肩身が狭い?」というトピックが立っていた。
ちょっとこのトピックを立てた人の質問を紹介をしたい。
トピ主は田舎在住で現在独身。都会から帰省した友人と会った際に「私は独身でいたいから都会に引っ越した。田舎で独身は肩身が狭いからね」と言われた。その言葉に思うところがあるという。
「近所であそこの子どもはまだ独身だと話をする人もいたり、同年代でも独身=普通ではない、またはあ〜(察し)みたいな雰囲気が流れます。独身が増えているなんて聞きますが田舎ではまだまだ。これからの未来を思うと結構辛いです。やはり都会と田舎だと独身の見方が違いますか?」
田舎も田舎だと、周りが独身のままにさせまいと余計な、文字通りの老婆心を発揮してお見合いを提案してきたりする人は結構多い。裏を返せば、それだけそのコミュニティでは成人した未婚者は異常ってことなんだろう。でも、余り物同士のお見合いだから基本的に終わってるっていうか、しょうもないんだよね。
マジで酒乱が原因で嫁に逃げられたおっさんとかとマッチングさせてくるし。周りは結婚させたがるような空気は、実際今もあるっちゃある。でもそれも、昔と比べるとだいぶ乏しくなっているんだろうけど。
急かされて結婚しても失敗することもある
僕は地元からは出たが、現在も田舎暮らしの独身だ。基本的に今はそれほど不自由をおぼえることはない。村八分とかもないし、ちゃんと回覧板も回ってくる。読まないまま回すけど。
とはいえ、実際に田舎暮らしの独身だとどういう部分で不都合が生じるのかを説明しないまま無責任に肯定するのも良くはない。そこで、トピックに挙がっている、田舎独身デメリットをいくつかご紹介させていただきたい。
「田舎はほんと肩身狭いよ、未婚はかわいそうと言われるのよ」
「学生時代、工場で短期バイトしてたんだけど、パートのおばちゃん達が初見で独身の女の人を馬鹿にしまくってるのを見てここには永住できないなと思った」
「田舎というかイオンとか地方のお店が家族もち仕様というか独り身に排他的な設計なんだよね」
結局のところ周りの目が気になる程度の話でしかないんで、気にならない人は田舎でも悠々自適の独身生活が送れるんじゃないかな、と。
っていうかむしろ周りが急かすから好きでもない相手と結婚して子供もできたけど、元々好きでもない相手との生活なんて無理だから離婚ってケースは普通に僕の同級生にも多い。そんで、そうなったとき、結婚を急かした連中は一切責任を取らないので、マジで周囲の目なんか気にしなくて良いのである。
田舎なんて他人の噂話とパチンコとミヤネ屋ぐらいしか娯楽ないから、しょうがないんだけどね。いずれにせよ、結婚したければすればいいし、独身のままがよければそれでいいのである。