女性が「完全に縁を切りたい」と思った相手は、学生時代からの友人だった。卒業後も旅行や飲みに誘われていたが、その度に「心が重くなるような、傷つくような、腹が立つようなこと」が起きていた。
ある日、友人と飲みに行った帰りに女性の父親が車で迎えにきていた。女性の実家はそこから5分ほどの距離だが、友人宅は30分も離れておりバスで帰ることになる。
女性は「私だけ楽してる」と気が咎め、父親に友人も送ってもらった。ところがそれから毎回、女性の父親が友人を送り届けるようになった。
あるとき「お姉ちゃんが迎えにきてくれるから、送っていく」と友人に言われた女性。女性の家は、友人宅に向かう途中の道を100メートルほど入ったところにある。普段は送ってあげている友人に送ってもらうことになったが……・
「タクシー代と500円払わされました。いつもうちを通り越してまで送っていたのに……と悲しくなりました」
友人の身勝手な振る舞いはこれだけではなかった。女性が彼氏と別れ落ち込んでいたら、「泊まりにおいで」と声をかけてきた友人。ここまでは優しい。しかし、そこで女性が泊まりに行くも、翌朝に「彼氏が急に遊べるから」と言って追い出された。
「何にも悲しいことがないときなら、どうぞどうぞと思いますが、誤魔化すでもなく、嬉しそうにその理由よく言えたね、と思いました」
失恋したことを慰める目的で家に呼んだにもかかわらず、自身のデートを理由に追い出すようでは、本当に友達なのだろうかと疑問に感じる。ひどい扱いをされても、そのたびに「我慢していました」というが、ついに絶縁を意識する出来事が起きた。
「昔付き合ってた人、実は遊びだったらしいよ」
結婚が決まった女性に、友人は式の1週間前にご祝儀を持ってくると伝えてきた。「わざわざ時間を使ってきてくれ嬉しく思っていました」という女性だが、ここでも友人に裏切られることになる。ほかの友人は「2人は結婚すると思った」と祝ったが、友人は違った。
「まさか2人が付き合うとは、結婚までするとは思わなかった」
その上で、女性の旦那には「もっと下の若い子が合う気がした」 と言ったのだ。
これに対し「まさかこんなことを言われるとはと思わなかった」と、また嫌な気持ちになった。
「でも彼女も、主人のことを『いいな』と言っていたことがあったので、いい気はしてなかったのかもしれません」
友人の負け惜しみだと思い受け流したが、話はこれで終わりではなかった。女性の過去について語りだし、「昔付き合ってた人、実は遊びだったらしいよ」と暴露されたのだ。
夫やほかの友人たちも聞いていたのだろう。女性は「おまえは何しに来たんだ、祝儀持って帰れ!」と言いたくなるも、ここでも堪え、「これから結婚するのに、そういうこと言わないで」と返すのが精一杯だった。
「完全に縁を切りたい」と思った女性だが、「式には呼びたくなかったけど断る勇気もなく……」と結婚式当日を迎えた。【後編へ続く】
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【後編はこちら】自宅で鍋料理を振る舞ったら「このお肉は好きじゃない」 身勝手な友人とついに絶縁