もし18歳の息子が自分と同い年の彼女を家に連れてきたら…? なぜ複雑な気持ちになる人が多いのか
日本では自由な恋愛というものが認められている。LGBTは昔から存在していたし、年齢が離れた男女だって一方が未成年とかでない限りは誰にも咎める権利はない。
僕としては誰がどんな人と付き合っていたとしても、そこにお互いが思いやりと愛情さえ持ち合わせていれば、それは立派に成立する恋愛だと考えている。しかし、状況によっては、「ちょっと待ってよ」と言いたくなるケースもあるようだ。(文:松本ミゾレ)
「母の愛情が足りなかった」と反省するという人も
先日、ガールズちゃんねるに「もしも息子(18歳)が自分と同い年の彼女を家に連れてきたら」と題されたトピックが登場した。詳細は書かれていないが、このような質問をするということは、そういうことが実際に投稿者の身の上に起きたのかもしれない。
母親が20歳で息子を産んだと考えても、息子が18歳のときは母親が38歳。その母親と同世代の女性が息子の彼女として登場したら、まあ、母親としては複雑な気持ちになるだろう。
トピックには多くのコメントが寄せられているけど、そのほとんどは「反対すべき」という声だった。いくつか紹介したい。
「付き合うのは反対しないけど、結婚となったら猛反対する!」
「無理無理無理無理。女も女。どうかしてる」
「普通18歳の子に手ださないよ…」
「どんな彼女でも受け入れようと思ってたけど、自分と同世代の女は嫌だわ」
こんな具合に、譲歩したとしても「交際はいいけど、結婚はダメ」とするレベルとなっている。やっぱり、年齢差云々よりも、自分と同じ年代の女性を彼女として息子が家に呼ぶことに抵抗があるのだろう。
中には、
「未成年に手を出す女の神経もわからないし、息子には相手の社会的な立場を思うなら、少なくとも成人するまで待てという」
という声もある。ただ、息子の方から言い寄っている可能性もあるので難しい。「母親の愛情が足りなかったから、よそに母性を求めたのかなとは思う」という人もいた。
母親と同世代の女性と付き合う息子の気持ちになってみよう!
しかしながら、一方的にな意見の押し付けをするのは、もう時代錯誤。ここはひとつ、なぜ息子がそんな年代の女性を彼女にして、しかも家にまで連れてきたのかということを、彼の立場になって考えてみることが大事だろう。
男性の立場で書かせてもらえれば、まず最近はアラサー、アラフォーだとしても若い女性に引けを取らないほど可愛いかったり、美人の女性なんて五万といる。だからたまたまこの18歳の息子が出会ったのも、彼の感性にビビッと来てしまうような女性だったんだろう。
そして、その18歳の息子の周囲の若い娘がことごとく微妙な可能性だってあるんだし。第一母親という生き物は、どんな彼女だろうと、息子が紹介する女というものには最初は敵対心を抱くような作りをしているもんだ。
僕の場合もそうだった。「あの娘はブスだ」だの、「泥棒猫」だの、散々人の彼女を罵倒してきた。それが今や僕が30代の未婚なものだから「孫の面が見たいよぉ」なんて言ってくる。勝手な話である。
歳の差カップルなんて今の時代、そう珍しいものでもない。むしろ日本ではそもそも恋愛が出来ない若者も増えているっていうし、彼女がいるだけすごいことじゃないか。ただまあ、もしも僕に娘ができて、手塩にかけて育てた娘が18歳になったときに、家におっさんを連れてきたとしたら、「なんばふざけよっとか!」つって本気で怒るけどね。