勝間和代、同性パートナーとの交際カミングアウトについて語る 「好きになった人がたまたま女性だったと解釈してほしい」
お相手の増原裕子さんは、レズビアンであることを公表し、LGBTの情報発信をする企業「トロワ・クルール」の代表。勝間さんにとって慶應の後輩にも当たる。
勝間さんは、緊張した面持ちで語りだした。これまで高校、大学、社会人と定期的に女性を好きになったが、「女性を好きになってはいけない」とずっと自分を抑えてきたという。「気持ちに蓋をして男性と恋愛したり結婚したり」を繰り返す中、2015年、友人を通じて彼女と出会う。一緒にLGBTのレインボーパレードなどに参加するうち、当事者がどんどんオープンになっている現状を、この2年間くらいで知ったという。
「こんな風に自分を解放していいんだということを知った後で、この1月から彼女と付き合いだして、解放しない方がものすごく不便だということをこの5か月くらいで知ったんです」
「(最近彼氏とどうなの等)彼氏彼氏と言われても否定ができなかったり、あるいは1日旅行に出かけたりすると、(彼女が)マネージャーだと思われるんですよ。やっぱり良くないじゃないですかお互いの関係性として。私が堂々と言えないのも嫌でした。いや違いますと」
基本的に何でも言う勝間さんが「言えないのって何が一番ストッパーになってるの?」と倉田さんが問うと、「やっぱり規範意識ですね。言ってはいけないんじゃないか、言った後で何が起こるかわからない」と、この告白は相当勇気が必要だったことを物語っていた。
「好きになった人がたまたま女性だった」性別ではなく、個人に恋
バズフィード記事は28日の朝。とたんに祝福のツイートが相次ぎ、午前中は泣いたことも明かした。「みなさんがうわーおめでとうと言ってくださったんです。それでちょっと涙が出てきたんです」と目を潤ませた。
これに武井壮さんや倉田真由美さんは「ほんとによかった」と暖かい言葉をかけ、勝間さんは言いたくても言えなかった苦しみを目に涙をにじませつつ葛藤を語った。
「今日だけで3人くらい『実は私も』っていうメールなどをいただいているんです。自分は言えないのにあなたは言ってすごいと。すごいことではないんです本当は」
つまり、こうした話題がニュースソースになること自体が、「これが異常なこと」と見られている現状を顕しているということだ。
武井さんは「いいニュース」と喜び、脳学者の苫米地英人さんも「日本は(こういった人権問題で)遅れているので勝間さんの告白で変わっていく」などと称賛したが、勝間さんは「それでもやっぱりテレビ局や新聞が報道することが、ほんとは苦しいんですよ」と心境を告白。倉田さんは、「だって普通のことだから。何も特別なことじゃないっていう意識が私たちにないから大騒ぎしてしまうけれど。でもこれから変わるから。だんだん変わってきますから」と力強く語った。
勝間さんが最後に、「男性に興味がないという誤解をしてほしくない。好きになった人がたまたま女性だったという解釈をしてほしい」と語ると、阿部アナウンサーは「性じゃなくて個人に恋をするってことなんですよね」とていねいに補足した。
著名人からもお祝いの声続々 ホリエモンは「そなんだ。。」
このカミングアウトを受け、勝間さんのツイッターには次々と好意的な声が寄せられていた。乙武洋匡さんは
「勝間和代さん、渾身のカミングアウト。そして、早く”渾身の”なんて意気込むことなく、さらりと自然体で周囲に伝えられる社会にしていきたいですよね。/同性を愛するということ 勝間和代のカミングアウト」
とコメントを上げ、勝間さんは感激的なお礼の言葉とともにリツイート。堀江貴文さんの「そなんだ。。」とのつぶやきには、「そなんです。」と返していた。
そなんだ。。 https://t.co/QJoyraye9B
— 堀江貴文(Takafumi Horie) (@takapon_jp) 2018年5月28日
そなんです。 https://t.co/5iGYOWrPdj
— 勝間和代 (@kazuyo_k) 2018年5月28日
勝間和代さん、渾身のカミングアウト。そして、早く“渾身の”なんて意気込むことなく、さらりと自然体で周囲に伝えられる社会にしていきたいですよね。/同性を愛するということ 勝間和代のカミングアウト https://t.co/k9w50gcpel
— 乙武 洋匡 (@h_ototake) 2018年5月28日