日経新聞と伊達メガネが有効? 通勤電車の「痴漢対策」に涙ぐましい工夫
警察庁が2010年に発表した調査では、過去1年間に電車内で痴漢に遭った女性は13.7%。被害者の約9割は泣き寝入りしたそうです。生涯で1度でも被害を受けた人は、女性の6割にものぼるという調査もあります。
満員電車で卑劣な犯罪行為を行う男性が悪いのは当然ですが、これに対抗して「いかにして痴漢に遭わないか」という工夫をこらす女性たちもいるようです。ネット上の痴漢対策テクニックをまとめてみました。
法律書片手に「毅然とした態度」見せる
対策を考える前に、まずは痴漢の心理を踏まえておきましょう。警備会社セコムの「女性のためのあんしんライフnavi」によると、痴漢は「毅然とした態度での応酬」を恐れるのだそうです。
痴漢は泣き寝入りしそうな女性をわざわざ選ぶので、そう思われないようにするということでしょう。セコムが提唱するのは、通勤電車内で「新聞や法律書などを手に持つ」というもの。男性に物怖じしない印象を持たせられれば、被害に遭う確率が下がりそうです。
ただし法律書は分厚いものが多く、一般の女性が持ち歩くのは負担が大きいですし、外から見て分かりやすいともいえません。そう考えると、新聞は強力な武器になりそうです。1月20日のMenjoy!の記事では「日経新聞」という具体的な名前まであげています。
「痴漢男には見た目で論理的思考ができる女性であることをアピールすると良いですよ。日経新聞を読んでいる時点で、何事にもきちんと対応する、段取りを踏む、手順を踏むというイメージをもたれるので、痴漢男は避けちゃうのですね」
他の痴漢対策記事では、英字新聞もいいと紹介されていました。
ヤフー知恵袋には、「伊達メガネ」を通勤中だけ着用するようにしてから、被害に遭うことがめっきり少なくなったと明かす女性の書き込みがありました。歌手のアンジェラ・アキさん風の黒ぶちモード系のメガネだそうで、「おしゃれなんだけど、自己主張の強い女性」に見えるようです。
「サングラス着用」や「イライラした女性を演じる」方法も
メガネの効果は、ハウツーサイトnanapiにもあります。「少しでも『怪しいな』と思ったら、その時点ですぐに睨みつけて下さい」という助言とともに、
「サングラスをかけて姿勢を正して怖い顔をして通勤するのも痴漢にあわないためには効果があります」
という方法も提案されていました。「例外はありますが、いくら美人でもほとんどの痴漢は気の強そうな女性には手を出しません」ということですが、朝からサングラスをかけるのは勇気が要りそうです。
知恵袋には、「イライラした女性」を演じることで痴漢に遭わなくなったという書き込みも。眉間にしわを寄せるだけでなく、立っている間は貧乏ゆすりのように脚を揺らす。さらに、遠くを見ながら深い溜息ついたり、時々「ああああ」と声を出したりするのだそう。確かに男性はおろか、女性や子どもも近づいてこなさそうです。
もちろん基本的な対策も忘れてはいけません。「露出度の高い服装を避ける」のは当然ですが、立つ場所も重要です。警察庁が痴漢の被疑者に対して行った調査では、電車内で痴漢した場所で最も多かったのが「ドアとドアの間」で58%。一番混む場所であり、騒がれてもすぐに逃げられるからだとか。
セコムの記事では、防犯ブザーをバッグなどの見える場所にぶら下げておく、という方法も紹介されていました。いざというときに音を出して威嚇するだけでなく、「警戒心が強い女性」であることもアピールできます。
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