本山町では、出産祝い金として10万円が支給される。保育料や給食費が無料、高校生までの医療費が無料など、行政からの子育てに関する金銭的サポートが充実しているため、結婚に対する経済的不安が少ないようだ。
初婚の早さには、親や結婚した友達から「いつ結婚するの?」と言われる、結婚していない男女を引き合わせる”世話焼き役”が町内に存在するなど、周囲の環境も影響している。また初婚年齢が若いゆえに、結婚式の参列者も必然的に若くなる。結婚式が出会いの場になるケースも珍しくないようだ。
一方、初婚が最も遅い三原村でその理由を聞くと、上位3つに「女性に対してシャイ」「噂が広がるのが早い」「出会いがない」が入った。三原村には高校がなく、ほとんどの若者は中学卒業時に村外に出てしまう。村には若い男女が極端に少ないという。
また、またたく間に「誰と誰が付き合ったか」というゴシップが村内に広まってしまうことが恋愛することを消極的にさせてしまっている。そして1位の「女性に対してシャイ」については若い女性とコミュニケーションを取る機会がなく、どのように接して良いかわからないことが背景にある。
若林「日本でシャイを直す場所はガールズバーと教会しかないと思っている」
この結果から、先日結婚を発表したオードリー・若林正恭さんは「俺は中高6年間男子校で同世代の女性と接してこなかった」と語る。三原村の男性と同じように女性との接し方に悩んでいたという。しかし、
「俺はガールズバーで鍛えた。ガールズバーでジェンガをやったらすぐに(シャイな性格は)直りました」
と明かす。ジェンガをする際、女性が以外な場所を抜こうとすると「そこ抜くの!?」など自然に言葉を発することができたことが大きいようだ。また、三原村の独身男性にアドバイスとして、「日本でシャイを直す場所はガールズバーと教会しかないと思っている」と話した。
ネット上には、「ガールズバーってきっと優しく会話は合わせてくれるだろうけど、キャバクラ程頑張ってはくれなさそうだからリハビリに良さそう」といった声が寄せられた。また結婚率上昇のためには「行政がお金を出せば勝手に結婚するし出産・育児するんだよ。都心の行政は見習ってほしい」と本山町の取り組みを評価する声も見られた。
「少子化対策」を掲げるのであれば、行政が住民に手厚いサポートをするのは必須だろう。それと同時に、異性とのコミュニケーションを学ぶ場も求められそうだ。「未婚者の頑張り」にばかり期待していては人口減少は止められない。