返信コメントは賛否両論で意見が割れていた。トピ主に共感する人は多く、
「そういう友人いますよね。私だったら理由作って欠席するかな」
「付き合いをやめる。結婚式の軍資金が欲しいだけの人」
「気が利かない友達なんでしょうね。式をやらないならお金を少し包んだりプレゼント渡したりって、常識だと思います」
などの同情や友人批判が相次いだ。似たような経験を明かす人も複数いて、皆一様に友人をきっぱり突き放している。結婚を機に一部の友人と疎遠になってしまうのはよくあることだ。
一方で、「貰えるのが当然と思う方が下品」という厳しい指摘もある。「期待してるから残念なんじゃん。3万包むのに気が引けるんじゃないでしょ」という人や、吟味したワインセットを贈ったが友人は「ワインだけ?」という反応だっといい、
「もうお祝いにこだわって3万欲しいなら式やってくれw」
と苦情を訴える人も。やはり価値観は人それぞれで、そこで価値観が合わないなら友だちをやめるのも一つの方法だろう。
「お祝いのタイミングが難しい!」「二重にお祝いした」という声も
他方、祝う気持ちはあっても「入籍だけだとお祝いのタイミングが難しい」という意見も多数寄せられた。「入籍予定」の段階なら渡さない、入籍後だとしても「1か月も経っていないので何もないと文句を言うのは早すぎる」といった指摘も目立つ。なかには「二重取りされた」という人も数人いた。
「入籍報告でプレゼント渡したら、やっぱり式を挙げることになり、手ぶらではいけないと二重にお祝いしたことがあるよ」
そういうことなら披露宴は会費制にするなどの配慮はして欲しいものだ。「結婚式をしないならお祝いは期待しないほうがいい」という厳しい声も複数あった。
それを肯定するわけではないが、『最新ビジュアル版・冠婚葬祭お金とマナー 大辞典』(主婦の友社/2016年)には、
「お祝いの内容は、披露宴に招待されているかどうかによっても変わってくるので、招待状を受け取ってから考えましょう」
「招待されていなくてもお祝いを贈りたい場合は、結婚式が終わり、結婚の報告を受けてから」
など、結婚式がひとつの基点になっている。結婚式をしない人へのお祝いが想定されておらず、タイミングが不明だ。しかし本当の仲良しならわざわざ会うか贈るかするのだろうから、その程度の関係だったと諦めるしかないかもしれない。
加えて、恥を忍んで言えば筆者は若かりし頃、初めて招待された会社の先輩の結婚式に手ぶらで行って大いに恥をかいた。その日着るものや会場までの道順ばかり考えていたら、ご祝儀という存在をすっぽり忘れていたのだ。こういう天然の常識知らずは存在する。友人のことは、自分の結婚式のことしか考えていない「単純素朴なアホの子」ということで許していただけないだろうか。