ネット上で頻繁にみられる議論の一つに「デート代を奢るか、割り勘にするか」がある。付き合い始めたばかりのカップルならば、誰もが一度は考えた経験があるのではないだろうか。「お悩み解決掲示板」に8月中旬、相談を寄せた25歳男性もその一人だ。
投稿者は、人生で初めてできた30歳の彼女と交際中。見た目も良く、明るい性格をしているということでベタ惚れの様子だが、デート時に財布を持ってこないことには不信感を抱いているようだ。付き合うまでは割り勘だったが、交際開始後はお金を持って来なくなり、
「映画もご飯もカラオケもホテル代も全て自分持ち。会計の時にスマホを見ながらしれっとしています。『あれ?ありがとうとかないのか?』と、最近思ってしまいモヤモヤしてます」
と疑問を感じているという。(文:石川祐介)
“財布”だと思われている
コメントの多くを占めたのは、投稿者の”彼女”に対する批判だ。
「ろくな女じゃないね。そんな年増女に貢いでもろくな事ない」
「普通じゃないです。非常識。私も付き合ってるときは彼氏におごってもらう派でしたけど、誕生日やバレンタインなどの節目にはきちんとおごってもらった金額に見合ったお礼はしてたし、必ずその場でもお礼は言ってました」
やはりお金を持って来ないことを非常識と考える人は多く、中には「ちゃんとした親に育てられた人なら、ありがとう、と言うと思いますし、全てあなたに負担させるのではなく、一部出したりすると思いますね」と彼女の育ち方をも疑問視する人がいた。
結婚すると彼女の親とも交流を持たなければいけない。今後も交際を望むのであれば、親や兄弟などがどういう人間なのかもチェックしておく必要はあるだろう。また、外出する際にお金を持たないこと自体がリスキーではあるが、「彼女にしてみたら主さんがお財布で彼氏ではないですよ」というコメントが示すように、彼女は困った時に遠慮なく”財布”を取り出す性格なのかもしれない。
「奢ってもらえる=大切にされている」と考える人は一定数いるが……
彼女が奢ってもらって当然だ、と考えている背景を推測する人もいた。
「『おごってもらって当たり前。お金をかけてもらうのが愛情のバロメーター』と思っている女性が一部でいます。そんな関係になるには、ちゃんと愛してもらえるだけの関係になってからだと思います」
「奢ってもらえる=大切にされている」と考える人は一定数おり、彼女もそのような価値観を持っている可能性もあるが、「とんでもない美人ということは、今までたくさんチヤホヤされて来たんでしょう」とこれまでの恋愛経験から培われたのかもしれない。
「『今度割り勘ね』って言ってみたら?『お金がない』って言ったら『スマホで払えば?』って言ってさっさとお店を出ちゃう」
いち早く別れることを勧めるコメントが相次いだが、その前に次のデートで割り勘を提案して様子を見てはどうだろうか。それでも財布を持って来ず、当然のように奢らせるようなら今後の付き合い方を考え直すのも一つかもしれない。