つまりトピ主は仕事も忙しく精神的にも参っているため、世帯年収1000万円あれば「働かなくてもいいんじゃない?」と言いたい、あるいは言ってもらいたいのでしょう。しかし返信コメントは甘くはありません。「婚約者が望まないならダメでしょ」「他人の意見を聞くより、夫婦間で話し合うしかない」など、冷たい意見が相次ぎました。
「婚約者にぶら下がって甘える気全開なのは見え見え」
「うちも世帯年収1000万ちょいあるけど思ったより裕福な暮らしはできないよ」
「働きながら十分妊活できる」
このほか、「一旦仕事やめたらよっぽどの人じゃなければパートで扶養内かちょっと超えるくらいが関の山だよ。子供産んである程度したら復帰なんて甘い」といった厳しいアドバイスも数多く寄せられました。
厚労省の「非正規雇用の現状」によれば、企業は非正規雇用を使う理由を「賃金の節約のため」「賃金以外の労務コストの節約のため」としており、女性が雇用の調整弁として使われがちです。専門職や国家資格がある人などを除けば、再度正社員として就職したくても難しい現状はあるでしょう。
また、専業主婦の幸せは、離婚したいと思わない・離婚されない、相手が病気で倒れないが前提で、「相手に依存しないと保証がない」と釘を刺す人も。「人生何があるかわからない」と考えるのは妻ばかりではなく、婚約者の男性も一人で世帯収入を稼ぐことに不安を感じているかもしれません。
治療中の妻に「絶対働いてっていうのは酷だとは思う」
一方で、トピックには「甘えではないと思うよ。頑張り過ぎなくてもいいんじゃない?」と理解を示す声もあります。
「専業主婦しても暮らしていけるなら、それでいいじゃん」
「いいと思います!!仕事は子供が大きくなってからでも遅くない。専業主婦でゆっくりして妊活した方がいい。子供生むなら若い方がいいよ」
という応援もありました。
心療内科に通うトピ主が精神的に辛い状況なのは確かで、「その妻に対して絶対働いてっていうのは酷だとは思う」と擁護する声も。確かに、その苦しみが仕事を続けられるレベルかどうか、他人には理解しづらいものです。無理をし過ぎれば妊娠しづらくなってしまうかもしれません。筆者も結婚してから5年ほど子どもに恵まれず、仕事を辞めた数か月後に妊娠したため、働いていたときのストレスは不妊と無関係ではないと思っています。
とはいえ、それでもなんとか働き続けるほうがいいという声に、筆者も同感です。コメントには「時代は関係ない」という意見もありましたが、筆者はそうは思いません。年功序列や終身雇用が崩れたいま、夫の会社や健康が必ず続くという保証もありません。心身ともに無理しすぎはいけませんが、働けるうちは働いたほうがいいという意見が多いのは、仕方ない現実ではないでしょうか。