年収1000万円以上も稼いでいれば「子だくさんでも余力がありそう」と考える人は多いのではないだろうか。しかし世帯年収1000~1200万円のキャリコネニュース読者からは、
「共働きですが、子どもが3人いるので余裕はありません。塾や習い事代の総額は3人で月7万円です。学区内の学童保育が荒れていて保護者負担も大きいため、末っ子は月3万5000円の民間施設へ預けることに。働いても働いてもお金は出ていきます」(40代女性/埼玉県/公務員)
と多額の支出に苦労する声が寄せられている。今回は年収1000~1200万円で、3人の子どもを抱える世帯の投稿を紹介する。(文:鹿賀大資)
「23区内と他の地域では住居費がまったく違う。年収を一括りに考えないで欲しい」
パートで働く30代女性は夫婦共働きをしている。女性は「子どもが3人いても国からの補助はありません」という。また23区内に住んでいることを理由に周囲から高給そうに見られるといい、不満を募らせる。
「国からの恩恵は、子どもの医療費がかからないことくらいです。年収1000万円代の会社員に対する国の仕打ちが酷いと感じています。23区外や川崎・横浜あたりの地域に住んでいる方と、年収をひと括りに考えるのもいい加減やめてほしいです。住居費がまったく違うので」
女性は「税金が高いので余裕はほぼないです」と書いている。
広島県のメーカーに勤務する50代男性は「家族5人が仲良く健康に生活できています」という。そうは言っても、育ち盛りの子どもを3人も育てているため、教育費に対する不安は尽きない。現状について「生活はいっぱいいっぱい」と続ける。
「贅沢はできず、質素な暮らしです。国からは何の恩恵も受けられず、親からの援助や財産もありません。上の子が奨学金の審査に通らなかったため、生活はますます厳しいです。子どもたちも、いずれは親同様に税金を取られる立場になると考えると、何とも言えない気持ちになります」
男性は3人の子どもたちに「人生設計を考えるなら、海外生活も視野に入れて」と常日頃から伝えているそうだ。
「車の走行距離数は10万キロ以上」
愛知県の50代女性は夫婦2馬力で3人の子どもを養っているが「まったく余裕はありません」という。上の2人が私立大学と国立大学に、末っ子が公立高校に通っている。「学費がかかり過ぎています。現状、何とか生活していけるレベル」と綴る。
「車や家具を買い換える余裕がありません。車の走行距離数は10万キロ以上。家具は中古品を上手に利用しています。外食は月3~4回ほどです。主に100円寿司やビュッフェスタイルのレストランなど、食べ盛りの子どもがいても気兼ねしなくてすむお店を選んでいます」
女性は「残積5年の住宅ローンに加え、来年は末っ子の大学受験が控えています」と頭を抱えている。
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