スタンドを出てから1~2分で財布を置き忘れたことに気付いた男性は、すぐに引き返して給油機上を確認したが、もう財布はなかった。店員に確認するも、「届いていない。次に給油した人はいない」と言われてしまう。
「ビデオを確認してもらったところ、私の後に給油した人はいなかったのです。ではなぜ財布がなくなったのか、不思議でしたが、とりあえず近くの交番に行き、遺失届を出しました」
警察からは「1週間くらいで拾得の届けがなかったら、諦めてください」と言われた。現金はともかく、カード類は「たちまち困る」と判断、すぐに利用停止と再発行の手続きをした。
そして1週間が経過した。財布が戻ってくる気配はなく、男性は諦めて身分証や保険証の再発行手続きをしようとしていた、その矢先、奇跡のような出来事が起きたのだ。
「なんと私が在宅中、郵便配達があり、速達で財布が戻ってきたのです」
封筒の中には、拾った人が当時の状況を記載した手紙も入っていた。
「私の給油した時、反対側で拾得者の方が給油しており、私が給油して立ち去った後、給油機の上に財布があることに気が付き、拾得した」
拾得者は当時急いでいたようで、スタンドや警察に届ける余裕もなく、そのまま自宅に持って帰ったそう。そして、財布の中身を見たところ、身分証があったため男性の自宅に速達で送ったということだ。
諦めていた矢先の出来事に男性はさぞかし嬉しかっただろう。しかし、少しばかり複雑な気持ちもあったようだ。
「私とすれば、現金はあきらめていたのでよかったのですが、拾得者の近くの交番など警察に届けてくれていればよかったかな、世の中の人には色々の方がいるな、と思っています」
善意からの行動だったのだろうが、拾得物は速やかに警察に届けるのが原則だ。そのほうが男性も安心できたことだろう。
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