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「新しい警備のカタチで安全・安心な社会づくり」を追求するセントラル警備保障

セントラル警備保障株式会社 執行役員 警務本部 警務統括部長の鴫原 公男さん
(同社提供。以下同じ)

創業55周年、長年にわたり高品質な警備サービスを提供しているセントラル警備保障株式会社(以下、CSP)は、従来の「人による警備サービス」から「人と技術の融合」を推進する新たなビジネスモデルへの展開を目指す。

CSPが注力する防犯カメラをネットワークでつなぎ、高性能の画像解析技術を活用した画像センターサービスの展開で、これからの警備はどのように変わっていくのか。執行役員 警務本部 警務統括部長の鴫原 公男さんに伺った。(文:千葉郁美)

警備の省人化や効率化に課題感

国内有数の警備会社であるCSPは、全国に事業所を展開して警備サービスを提供している。CSPの従来のビジネスモデルは警備の人員を配置する所謂「常駐警備」や施設へ人などを感知するセンサーを取り付けて異常発生時に警備員が駆け付ける「機械警備」のサービスだ。しかしコロナ禍の昨今では、警備を取り巻く事業環境も大きく変わっており、「常駐警備」ではより省人化や効率化が求められている。

そうした流れを受けてCSPは、警備の省人化や効率化を図るべく、技術力の強化を基本戦略の一つに位置付け、社内に開発推進本部を設置。IT技術を駆使した新たなビジネスモデル展開を目指し、新たな商品の企画開発を進めている。

「当社は単なる警備会社ではなく、”技術サービス企業”として高い技術力を持って警備を提供する会社です。さまざまなソリューションによって、これまで100人であたっていた警備業務を1人で提供できる、そういった効率的なサービスを世の中に広めていきたいですね」(鴫原さん)

省人化と効率化を実現する画像センターシステム

画像センター

人が行っていた従来の警備スタイルから機械による警備への転換はさまざまな場面で始まっている。例えば大規模なオフィスビルの入り口だ。電気錠やゲートが設置され部外者が通過できないオフィスビルにおいては、来訪者の人物確認を事前のQRコード発行などによってシステム化。警備員が確認していた作業が自動化され、省人化を実現している。

また、CSPが提供している「画像センターサービス」は、ビルなどに設置された防犯カメラの画像をCSPの画像センターと専用のネットワークで繋ぎ、定期的に目視で巡回をするなどして監視業務の効率化を実現する。

「これまでたくさんの警備員がそれぞれの現場を巡回していたものを、一つの画像センターに集約することで、省人化して多くのお客様の警備ができる。また、遠隔化することでサービスの単価を下げることにもつながっています」(鴫原さん)

高度な画像解析技術で高い警備品質を保持

画像サービスの中でも、AIを駆使した画像解析監視サービスは最新の画像解析技術を活用した防犯カメラ映像から不審物や侵入者などを検知する。

その技術は高度だ。例えば、防犯カメラの画面の中で人が侵入してはならないエリアを設定する。そのエリアの中に人という物体を覚えさせると、犬が侵入しても警報はでないが人であれば警報が鳴るという。

「このシステムは実際に鉄道会社の車両基地などで導入されています。以前、車両への落書きなどが問題となっていましたが、画像解析監視サービスによってその落書き犯の逮捕にも貢献することが出来ました」(鴫原さん)

更に現在では不審物の置去りや人の転倒、白杖・車いす・ベビーカー・アルミ風船・不審者の侵入やうろつき・混雑・顔認証・盲導犬が判別できる最新の画像解析監視サービス「VACSシステム」を開発し駅などに導入されている。

機械警備や警備ロボットで「人が介在しない警備サービス」が現実に

また、CSPは警備ロボットやドローンを活用したサービスの開発にも前向きだ。2019年には自立移動型警備ロボットを開発。駅やオフィスビル商業施設などでの巡回警備に活用され、更なる進化に期待が高まる。

「警備ロボットは試験的に導入しているところが少しずつ増えてきています。現時点ではまだ人に置き換えられるほどの警備パフォーマンスにまでは至っておらず、今も開発が進められています。昨今の新型コロナウイルス感染症の影響もあり、人の介在しない警備サービスはさらに求められていくのではないかと考えています」(鴫原さん)

最先端技術を利活用しながら、人による高品質のサービスを提供したい

CSPのパトロール員

確かな技術力で警備サービスの変革を推進するCSPだが、その一方で「人による警備品質」にも強いこだわりがあるという。

「当社は、これまでも一歩踏み込んだ警備サービスを提供してきました。センサーで異常を感知して警備員が駆けつけることは当たり前ですが、駆けつけた警備員が設備対応までできるように教育しています。水が出ないという問題に対して、必ず一時的な復旧作業まではできる、という具合です」(鴫原さん)

警備という枠に収まらないサービスを提供してきたCSP。警備や監視自体を機械が担うとしても、最終的に対応するのは「人」であり、その人こそがもっとも重要だ。

「当社が目指すのは技術力の向上、そして人と技術との融合です。先進技術への取り組みに注力しながら、人の”警備品質を高める能力”をも高めて、警備サービスを提供していきます」(鴫原さん)

確かな技術力とともにサービスへの信頼が厚いCSP。人と技術との融合がどのような化学反応をもたらすのか。期待が高まる。

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