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職場の駐車場に瀕死の猫! 社員が保護、そのまま会社猫「ふく」として愛される存在に

キーボードを打つ社員さんの腕の上でくつろぐふくさん。日章Instagramより、以下同

猫のふくさんは12歳ほどの女の子です。「人懐こくて怒ることもない穏やかな性格です」と日章のある社員さんは言います。

ふくさんを会社に迎えた経緯はInstagramで紹介されています。7年前に社員のKさんが会社の駐車場で、カラスに囲まれて瀕死状態だったふくさんを発見したそうです。足から血を流していたため、獣医さんに診せたところ、右の前足が切断されていることがわかりました。また出産経験もあったようです。

Kさんの自宅には猫嫌いの室内犬がおり、ふくさんを飼えませんでした。そのため「会社に福を招くから飼うことを許可してほしい」と懇願しました。「ふく」という名前もKさんがつけたそうです。

それから平日だけでなく休日も毎日、Kさんは朝早くに出社してお世話をしました。献身的な看病によって、ふくさんは元気を取り戻しました。3本足でも元気いっぱいに動き回り、階段も難なく上り下りしています。

Kさんが70歳を過ぎて退職した際に、同僚のジョニーさんにお世話を託しました。当初はKさんに一番懐いていたふくさんですが、今は社員のみなさんと打ち解けています。

面接で志望動機を聞かれて「猫と一緒に仕事ができるので…」と答えた新入社員も

ふくさんは社員さんの椅子に堂々と寝転がっても許されます

この春から入社した新入社員のりーちゃんの机の上でも、早速くつろいでいる様子がInstagramで紹介されています。ちなみに、面接でりーちゃんに志望動機を尋ねたら、「猫と一緒に仕事ができるので…」と答えたのだとか。

猫がいる職場で働けることは、猫好きさんにとって憧れかもしれませんね。広報部長というだけあってふくさんは、採用活動にも一役買っているそう。社員さんによると、

「Instagramを見て応募してくれたり、応募の際に弊社の雰囲気をわかってもらえます」

冒頭のように、ふくさんに椅子や机を取られたら、「仕事できるように少しどかしたり、違う仕事をしたりと共存しています」とのことで完全に優しい世界です。

社員さんに「パワハラしてます」ふくさん

ふくさんには専用の椅子やベッド、寒い季節にはホットマットもありますが、甘えたいときには社員さんの椅子や机にやってくるようです。ごはんやトイレのお世話については、次のように説明します。

「ごはんは自動給餌器から出てきます。トイレ掃除は社員のジョニーがいればしてくれますし、事務所でふくのお世話当番も順番にしています」

休みの日にふくさんはどこにいるのだろうと心配になった猫好きさんも、どうか安心してください。日章は運送会社なので宿泊室を設けています。ふくさんは会社が休みの日曜日と祝日には、その部屋で泊まっている人と一緒に過ごします。泊まる人がいないときも、業務の関係で誰かは会社に来ているそうです。

会社に猫がいることで、社員さんにはどのような効果があるのかを伺いました。

「癒されるのと、ふくがいることで場の雰囲気が柔らかくなり、笑いあうことが多いです」

まさに「会社に福を招くから」という言葉の通りになっているようです。

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