そりゃパチンコ店からなくなるわけだ 「〇番台ラッキースタートおめでとうございます!」かつて店内に響いた”煽りマイク” | キャリコネニュース - Page 2
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そりゃパチンコ店からなくなるわけだ 「〇番台ラッキースタートおめでとうございます!」かつて店内に響いた”煽りマイク”

僕は18歳でパチ屋の社員になるという誤った選択をしてしまった馬鹿だ。馬鹿なりに若い時分にホールで働くことで、得るものもいくつかはあった。中でも一番会得して嬉しかったのが、煽りマイクだった。

この煽りマイク。2000年代後半ぐらいまではまだ絶滅してなかったものの、2010年代からはもう滅多には見られない文化になっている。理由はまあ、射幸性を煽るからだろう。まずやる側が「煽りマイク」って言っちゃってるし。

煽りの目的はお客にどこそこで大当たりが出たとか、確変引いたとか、ゴッド引いたみたいな情報を伝えるためにある。そして店によっては、単純に聞いてて面白い、当意即妙な煽りを入れる店員もいた。

「はい〇番台の綺麗な奥様サバチャン突入おめでとうございます! 今夜ホールは動物園。外は真っ暗店真っ赤。さあ閉店取り切れず目指してナイトサファリツアーの開幕です!」

みたいなことを店員が、特に滞ることなくスラスラ言う。

ああいうのが普通に流れている店内って、やっぱりこう楽しかったんだよね。今みたいにホテル並みの接客が云々言ってる大手と、それに倣う形で真似しているだけのホールとは毛色が全然違ったわけだ。

僕のいた店でも、よどみなくマイクを入れる店長クラスが結構かっこよく見えた。家の場合はバイトも社員も関係なく、ある程度弁が立つ奴は高卒でも入社1ヵ月からやらせてもらえた記憶があり、口八丁人間の僕も「小波大波絶好調、本日もグルングルンの甘釘(甘釘ではなかったけど)調整をもちましてのお客様のお出迎え」みたいなことをペラペラ謳っていた。

で、こういうマイクは案外客も聞いているもので、「あんた顔は悪いが声はいいな。鶯みたいだな」と褒められてんだか貶されてんだか分からない言葉を頂戴したこともある。

そもそも、マイクパフォーマンスを止めたところで射幸性は変わらないわけで

そして先般、5ちゃんねるに「パチンコ屋ってマイクパフォーマンスって禁止になったの?」というスレッドが立っていた。そのスレッドの中に、非常に懐かしい言い回しを見つけたので引用させていただきたい。

「パチンコの必勝法はお客様がよくご存知の通り、粘り一番がんばり一番でございますれば、どちらのお客様も粘りがんばりの根性をお持ちいただきまして、本日のより良きラッキー御幸運を、(あっ)しっかりと、(あっ)がっちりと、お取りくださいませ、お出しくださいませ。お客様、パチンコのお時間はこれからでございます。これから本番でございますれば、粘ってがんばってフィーバーフィーバーのひと声が掛かりますまで、また、お手持ちのお時間まいりますまで、どうぞごゆっくりとごゆっくりとお楽しみくださいませ。本日も○○店へとご指名ご来店、誠にありがとうございます、ありがとうございます」

これ、耳おぼえのある中高年もいるんじゃないだろうか。関東圏でも00年代初頭ぐらいまで、割と老舗で店長がコテコテのパンチ頭って店ではこういうマイクを聞くことができた。
流暢に、ちょうどいい塩梅の抑揚をつけた声がスピーカーから流れ込んでくるんで、聞いてて気持ちが良かったのをおぼえている。

複数の店舗でこの系統のマイクを聞いた記憶があるから、ある程度昔から使い古されたテンプレだったのか、それとも店名が違う複数の系列店で僕が打っていただけなのか。どっちだったのだろう。

話は戻るが、とにかく今は煽りマイクは基本的にやらない店ばかり。射幸性を明らかに煽ることから、今となってはなくて当然、正解なのである。

もっとも、煽りマイクをやめた程度で、射幸性が抑えられているかと言えば、そもそもマイクなんか聞いちゃいない客も多かったわけだし、どの程度意味があるかは分からない。

大体、ホール側が警察庁に怒られないように諸々委縮したところで、メーカーの出す台は異常な射幸性を発揮するんだから、全然意味がない。

マイクは耳栓をすれば聞こえないが遊技台の爆裂スペックは打ち手の脳をダイレクトに破壊するから、その射幸性を野放しにしてマイクを禁ずるというのも、本末転倒だよね。

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