ルノアールが紙巻きたばこ全面禁止へ「店舗スタッフの健康に配慮した」利用客減少は「あまり心配していない」 | キャリコネニュース
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ルノアールが紙巻きたばこ全面禁止へ「店舗スタッフの健康に配慮した」利用客減少は「あまり心配していない」

チェーン店は対応を求められています

チェーン店は対応を求められています

喫茶室ルノアールなどを運営する銀座ルノアールは5月30日、2020年4月から、直営店117店舗全てで紙巻きたばこの喫煙を禁止すると発表した。来春に施行される改正健康増進法に対応するためのもの。今後、喫煙室では加熱式たばこの喫煙だけが許可される。

改正健康増進法では紙巻きたばこを吸う際、飲食不可の喫煙ブース設置が必要になる。同社担当者は今回の禁止について「店舗スタッフの健康面に配慮して決断した」と明かした。

「ブースを設置した場合、その中の清掃は店舗スタッフがしなければなりません。スタッフの出入りがある以上、煙害を受ける可能性があります」

ドトールは店舗を「完全禁煙」「紙巻きと電子たばこ可」「電子たばこだけ可」に分類

同社が運営する直営店には、銀座、上野、鎌倉に全面禁煙の店舗がある。どの店舗でも、禁煙化が経営に大きな影響を与えることはなかった。

運営形態のうち「喫茶室ルノアール」は、担当者が「以前は喫煙のお客様に非常にお世話になった」と言うほど愛煙家の利用が多い。今回の紙巻きたばこ全面禁止で利用客が減る可能性もありそうだが、「あまり心配はしていない」という。

過去、エリア分煙だった店が完全分煙になった際、禁煙席の環境が良くなり、「今まで足が遠のいていたお客様が来店されるようになった」ためだ。紙巻きたばこ禁止でも同様に、新たな客層の取り込みを期待しているようだ。

加熱式たばこは現在、健康に害があるかどうか明らかになっていない。担当者は「今後健康への影響が確かになるにつれ、法律が変わっていくと思う。弊社でもそれに準じる形で対応する」と話していた。

紙巻きたばこへの喫茶チェーンの対応は、各社で分かれている。ドトールコーヒーショップを運営するドトール・日レスホールディングスは今年1月、受動喫煙への対応策を発表している。同社は店舗を「完全禁煙」「紙巻きと電子たばこ可」「電子たばこだけ可」の3つに分類するとしている。

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