緊急事態宣言の発令で数々の業種がやむなく休業という選択をするなか、一部パチンコホールは休業せず、ネット上でも反感を買っていた。もっとも店側も何の対策も講じていないわけでもなく、店員はマスクをしているし、消毒液で遊技台を清掃するなど、その努力は相当なものであった。
しかし、そういうお店に通うパチンコユーザーへのマスコミの取材などが始まると、潮目もどんどん変わっていた。いくつかのお店には「営業を休止せよ」という匿名の電話が入ったとも聞くし、あるYouTuberが営業を続けるパチンコ店に出向き、客や従業員に暴言を吐き、ひと悶着を起こすという事態も置きた。
自粛勧告を無視して営業を続けてきた店舗もあったが、その店舗のSNSアカウントへのリプライには結構きつい誹謗中傷の文字も踊っていた。
一部店舗の営業続行については確かに僕も思うところはある。「今はそういう場合じゃないでしょ」と苛立つ部分もあった。が、実際にパチンコホールでクラスター感染が発生しなかったのも事実。対策は講じていたとことまで頭ごなしに批判してはいけないと思う。
しかも大半のパチンコホールは休業要請に従っていたし、営業を続けていた店舗はごく一部。ここもあんまり顧みられてないように感じられるところだ。
今現在、各地のパチンコホールが徐々に営業を再開している。僕の住んでいる地域では、22日頃にお店を開けるホールが多かった。都内でもおそらく、緊急事態宣言明けからそう時間を置かず、営業が再開されることだろう。
……だけど、いちパチンコユーザーから言わせてもらうけど、今時分にパチンコ屋さんに行っちゃう人ってちょっと何考えてるか分からない。
なぜ赤字まみれのパチンコホールにあえて今、出向くのか!
僕は今年の3月21日以降パチンコホールには出向いてないんだけど、全然苦痛でない。恐らく9割ぐらいのパチンコユーザーは、1週間も我慢すれば毒気が抜けて割と「行ってもいいし、行かなくてもいいかな」モードに突入すると思うんだよね。
もっと言えば、長らく(店舗によっては4月初週から休業しているので3か月近く)休業状態だったホールに、そんなホイホイ行けるかよって話なのだ。赤字の補填が急務であるに決まっている今の時期に、パチンコホールになんか恐ろしくて足を踏み入れることはできやしない。
ところが近所のパチンコホールの駐車場には、既にここ数日で相当な数の車が停まっている。みんなそんなに我慢できないのかと、正直呆れてしまう。だってそうじゃない? どうせお金かけて遊ぶなら、負けにくい日を選んで遊んだほうがいいし。
わざわざ店の赤を補填するために出向いているように見えるし、今パチンコホールに行くなんて、依存症の可能性もある。
それに今は出玉性能で話題を呼んでいたMAX機パチンコもなく、一度のAT、ARTに出玉上限がなく、運が良ければ一撃で20万も30万も出るようなパチスロ機もほぼない。残っていたとしても、近々撤去されるため設定も期待できない。
あるのはスペックを一回り大人しくさせたパチンコ機、どんなにツボにハマったとしても一撃2400枚で終了するパチスロ機ぐらいのものだ。それを思えば自然と「ただでさえ勝ちにくい時代だし、しばらくは回収営業だからやめとこう」と思うはずなんだけどなぁ。
でも、僕の周りのパチンコユーザーの中には、既にここ数日パチンコホールに出かけまくって早速数万円やられて愚痴っちゃってる人もいる。中には朝から並んで閉店まで打つ人も。
他人の趣味だから直接は指摘しないけど、どうせこれを読むだろうからその友人たちに申したい。打つなら6月6日のぞろ目デーだろう。
※6月6日は客側が勝手に「ぞろ目だからアツい」と認識して朝からパチンコ屋に殺到する日。実際の出玉状況は必ずしも良くはない。今年に至っては新型コロナ禍のためさらに期待できない。