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スマホ依存で「テクノストレス」が深刻 不眠・うつになるのは「意志が弱いから」なのか?

もはや手放せないスマホだが・・・

もはや手放せないスマホだが・・・

スマートフォンなどデジタルデバイスが原因で起こる「テクノストレス」に悩む人が増えている。不眠症やうつ病になる人も少なくないというから、状況は深刻だ。

2015年4月15日に放送された「おはよう日本」(NHK)では、20代男性の例が紹介されていた。「体がだるかったりとか、寝ているつもりだが朝起きたときにすっきりしない」と不調を訴え、その原因がスマホではないかと不安を抱いている。

「物のせいにするな」「この国末期です」の声もあるが

この男性は就活中で、寝る前に欠かさずスマホを見るという。就活情報サイトをチェックしたり、SNS上で友人と会社説明会の情報などを交換したりしながら、ベッドの中で2~3時間スマホを手放さないこともザラのようだ。

「急な連絡が入ったときに、見られるような状況にないと困る。気持ちいい眠りに入れると思った時に、着信音が邪魔をしてあまり眠れないまま起きてしまう。そういう繰り返しです」

ストレスの原因と考えられているのが、スマホの光刺激や、着信を意識する緊張感だ。返信の文面を考える際に脳が活性化してしまい、睡眠の質を妨げることにもつながりかねない。この状態が続くと、不眠症やうつ病にまで進行してしまう人もいるようだ。

ツイッターなどではこうした話題に対し、「一種の現代病ね…」「他人ごとじゃない…」と共感する声もある。「身体壊すまでぜんぜん気付いてなかった」と実体験を話す人もいた。ただ、スマホに「振り回されている」という側面もあることから、こんな厳しい意見もあった。

「物のせいにするな、お前の意志が弱いからだよ」
「そこまでなってしまうなら、まずは携帯電話の電源切ろうよ。全部自分のせいやんか」
「大の大人がコレなんで、この国末期です」

依存症になると「時間の感覚がなくなる」

医療法人和楽会のサイトに早稲田大学人間科学部の野村忍教授が記したところによると、「テクノストレス」とは1984年に米心理学者のクレイグ・ブロード博士が、コンピュータに従事する人々の間に見られる共通の病理として名づけたものだという。

博士はこの病理を、コンピュータになじめない「テクノ不安症」と、コンピュータにのめり込む「テクノ依存症」に分けた。サイトには「コンピュータ依存」のサインが5つあげられている。

1.自分の限界がわからなくなる
2.時間の感覚がなくなる
3.邪魔されるのが我慢できなくなる
4.曖昧さを受け入れなくなる
5.オン・オフ式の対話しかできなくなる
6.人と接することをきらうようになる

番組に登場した男性は、時間の感覚がなくなっていたり、自分の限界がわからなくなったりしていたように見える。依存症が不眠をもたらしているのかもしれない。野村教授は、テクノストレスの予防法として、

1.コンピュータに向かう時間を制限する
2.頭の疲労を早くキャッチして休憩、休養をとる
3.仕事を中断するときに頭をリフレッシュする
4.毎日人と交流する場を持つ
5.積極的に感情を出すようにする
6.環境の転換、運動、自然に接する、森林浴、音楽療法などリラックスに努める

などを提案している。

「ネガティブな気分を紛らわせるため」に、スマホを触っていないか?

世界共通の不眠判定法「アテネ不眠尺度(AIS)」が使われている

世界共通の不眠判定法「アテネ不眠尺度(AIS)」が使われている

製薬会社のMSDが行った調査(PDF)によると、回答者の38.1%が「不眠症の疑いあり」、4.7%は「不眠症で治療をしている」と答えた。さらには、「疑いあり」層の88.8%が、寝る前に「脳の覚醒を引き起こす行動をしている」と回答している。

特に20代・30代で多かったのが「PC・タブレット・スマホを操作する」で、男女ともに、覚醒を引き起こす行動の約6割を占めた。

調査結果を受けて、久留米大学医学部の内村直尚教授は状況をこう分析している。

「脳が休息したいときに、逆に覚醒を強めるような行動といえる。さらに、就寝時には不安感や憂鬱な気持を感じている人の割合が、疑いがある人たちはない人たちより4倍以上多かったという」

「ネガティブな気分を紛らわせるためにテレビやスマホに手が伸びるのであれば、まさに悪循環である。従来いわれてきた対人関係のストレス、カフェインの摂取などに加え、寝室まで携帯電話を持ち込むようなライフスタイルの定着が日本人の脳をより一層、覚醒状態に追いこんでいるのだろう」

依存症の裏には意志の弱さだけでなく、「ネガティブな気分」が存在する。それをデジタルデバイスだけでなく、別の方法で緩和することが大事なようだ。

あわせてよみたい:初出勤に遅刻する新社会人が続出!? 人事に「もう来なくていい」と言われた

 

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