女子中学生に790万円の賠償命令 弁護士が語る「個人賠償責任保険」に入る重要性 | キャリコネニュース - Page 2
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女子中学生に790万円の賠償命令 弁護士が語る「個人賠償責任保険」に入る重要性

損害賠償の例として、10万円の壺を挙げる。

「例えばその壺を割ってしまったとして、それが嫌がらせでも、間違えて割ってしまったとしても、被害の大小は一緒ですよね。刑事とは異なり、民事の損害賠償は被害に比例することになります」

民事の場合、行為の悪質性は考慮されない。深澤弁護士は「賠償=埋め合わせ」と概念を説明し、今回の支払い命令に関しても「そうなりますよね」と妥当な印象を抱いたとした。

今回のように、損害を与えた子どもに賠償金の支払いが命じられることは「普通によくあること」とする。ただ、子どもが他人に迷惑をかけた場合には、話し合いの末に判決まで行かずに和解で終わるケースも多いという。

「中学生に790万円は払えるわけがありません。判決後に和解が成立するケースもあり、減額する代わりに親と一緒に支払うこともあります」

飼い犬が人を噛んだ、旅先でホテルの客室を水浸しになった……などの事態にも備える

今回の報道を受け、深澤弁護士は17日にツイッターで、

「数年前からずっといっていますが、個人賠償責任保険に入りましょう。月額数百円で、ちょっとしたミスでの賠償責任や、そのための弁護士費用を補償してくれます」

などと情報発信していた。

個人賠償責任保険がカバーする内容は契約約款によるが、一般的には自動車保険と同様で、賠償金額のほか、弁護士費用や示談代行などを含むものもあるという。

「日常生活における損害をカバーするものです。旅先のホテルで湯を止めるのを忘れて、床を水浸しにしてしまったとか、飼い犬が他人を?んじゃったりとか」

クレジットカードによっては自動付帯にものもある。深澤弁護士が法律相談を受ける際にも、まず最初に「クレジットカードを見せてください」と話すという。一般に、掛け金は月500円ほどで、サービスとしてあるのでできる限り入った方がいいという。補償上限については1事故あたり1億円から3億円が多く、”もしも”のときの助けになるだろう。

しかし、深澤弁護士は「相談に来られる方のうち、実際に個人賠償責任保険に入っているのは1~2割程度」と明かす。

「示談代行をやってくれるのも大きなポイントです。自動車保険をイメージされる方が多いですが、金額は非常に安く済むので、小さなお子さんや旅行されるシニア層の方はぜひ入ってください」

と呼び掛けた。

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