このほかに記載されている内容としては、
「男子テニスのコンテンツは『戦闘』的な用語を使用する傾向が2倍である」
「男子のコンテンツは選手の身体的に優れた能力に言及する傾向が70%高い」
「男子テニスのコンテンツでは女子テニスより50%以上多くG.O.A.T(史上最高の選手)について言及される」
などと報告。「男子テニスのコンテンツでは『歴史に残る』ことについての言及が40%多い」といった指摘もあった。
一方で、「女子テニスは健康と治療に言及する傾向が2倍である」「女子のコンテンツは選手の家族に言及する傾向が30%高い」「女子の報道では男子より50%近くも多く『キャリア』に言及される」といった点も明らかになった。
全体的に、男子は成績や能力について言及されているのに対し、女子は競技の内容そのものではなく、その周辺事情について言及されがち、ということのようだ。
ITFのDavid Haggerty会長は
「声を上げることはわれわれのAdvantage All strategyの重要な柱の1つだ。この分野でポジティブな影響をもたらすには、私たちがメディアとソーシャルメディアの言語をよく理解することが肝要」
などとコメント。
また、調査結果で大衆が男子と女子のテニス両方に同様の興味を持つにもかかわらず、それを取り巻く語られ方には明らかな違いがあることが判明したとし、
「この違いは必ずしもネガティブなものではないが、突き詰めていくと女子選手のスポーツ上の功績を消し去りかねないため、意識的な偏見や無意識の偏見の結果として異なる焦点が生じるような状況は避けなければならないと認めるのが大切だ」
と意見を述べた。