子猫が海に投げ捨てられた!? 砂浜でビニール袋に入った3匹を拾い、保護した釣り人YouTuberに話を聞いた | キャリコネニュース
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子猫が海に投げ捨てられた!? 砂浜でビニール袋に入った3匹を拾い、保護した釣り人YouTuberに話を聞いた

袋の中に猫が(YouTubeより)

釣りに行ったら砂浜でビニール袋に入った子猫を見つけた、というショッキングな動画が4月中旬にYouTubeに投稿され、話題になっている。

この動画を上げたのは「ヒミツキチチャンネル」。普段は釣りの動画を投稿している。子猫の動画を撮影した4月10日にも、運営者のハルさんとJUNYAさんは住まいのある佐賀県唐津市呼子町から定期船に乗って、離島の小川島に釣りに来ていた。二人に取材を申し込み、子猫について話を聞いた。(取材・文:辻ひかり)

袋の中には海水…子猫はびっしょり濡れていた

動画は砂浜を歩くところから始まる。和やかな空気が「どうしたとこれ?」という悲鳴で一変、緊張感が漂う。すると映し出されたのは、砂浜に落ちていたコンビニの白いビニール袋。中を開けると黒白柄の子猫2匹が入っていた。さらに、袋の外には茶白の子猫もいる様子。手のひらに全身が収まるほど小さい。

見つかった子猫は黒白が2匹と茶白が1匹の合計3匹。取材に対し、JUNYAさんは次のように語った。

「なんてことを…!と言葉になりませんでした。ビニール袋の中には海水が入っていたように感じました。2匹ともびっしょり濡れていました。袋の外に出ていた茶色の子には砂がついていました。黒白の2匹はコンビニ袋の中でしたがモゾモゾ動いてましたので、ぐったりはしてなかったと思います」

YouTubeより

この様子から、子猫は袋に入れられた状態で海に投げ捨てられたと推測できそうだ。ほかにも子猫がいないか砂浜をしばらく探したものの、結局、3匹以外には見つからなかったそう。

「カラスに襲われているか流されているか、つらい想像をしましたが……。流されてきたのが3匹だけだったと信じたいです」

と当時の心境を振り返った。

目は開いておらず、へその緒もついたまま

JUNYAさん提供

子猫の目は開いておらず、へその緒もついたまま。生まれて間もないのだろう。保護した日から二人は交代で3、4時間おきに子猫用のミルクをあげている。5年ほど前にも生まれたばかりの子猫を保護した経験があると言い、慣れた様子だが、

「やはりミルクの時間が大変です。気管にミルクが入らないかヒヤヒヤしています」

寝不足に加え、気も休まらないだろう。しかし、そんな日々もあと1か月ほどで終わりだ。動画を見た友人が、黒白の子猫2匹を引き取ると言ってくれたそうで、

「安心していますし、会いにいけるので成長を見る楽しみがあります」

ちなみにもう1匹の茶白の子猫については、帰りの船で乗り合わせた釣り人の男性が引き取ると申し出、その場で渡した。この男性とはInstagramを通じて子猫の画像を送り合い、成長を楽しんでいるという。渡してそれっきりではなく、連絡を取り合えるのは安心だろう。

JUNYAさん提供

動画には視聴者からスパチャも集まり、子猫用のミルク代に充てている。コメント欄を見ると、子猫を保護してくれたことへの感謝の言葉もたくさん書き込まれており、励みになるだろう。二人は視聴者にお礼を述べるとともに、動画を上げた理由をこのように説明した。

「すべてのコメントにお返事はできておりませんが一つ一つありがたくしっかり読ませていただいております。今回は偶然も重なり運良く保護することができました。衝撃的な発見現場でしたが、残念ながら棄てた人は人が見ていない場所でまた同じことを繰り返すと思います。様々な声がありますが動画で少しでもたくさんの方々が見ていただくことによって、特に若い世代がこんなことはなくさないといけないと思ったり、無責任な方が後ろめたい社会になっていけばと思います」

言うまでもなく、動物の遺棄は犯罪だ。終生飼うことが基本だが、止むを得ず飼えなくなったら、必ず新しい飼い主を探すこと。それが当たり前になるよう、私も願っている。

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