「PDCAサイクル」を無限に回せるサイトが話題に! ツイッター民「上司にリンク付きで送りつけたい」「功徳を積めそう」
事業を進めていく時の基本として「PDCAサイクル」という考え方がある。Plan(計画)→Do(実行)→Check(確認)→Act(改善)の4つのプロセスを繰り返すことで、継続的に事業を改善しながら回していく、という手法だが、最近は会社などで「PDCA」と余りにうるさく言われるのか、うんざりしている人も少なくないようだ。
3月9日、ツイッターユーザーの@vaaaaanquishさんが、「社会が『PDCAを回せ!PDCAを回せ!』とうるさいのでPDCAを回すWebページを用意しました」と投稿し、自作のサイトを紹介した。
「『PDCA回して』っていわれたらこのページでくるくる回します」
「Plan→Do→Check→Act」の文字が半円環状に表示され、タッチすると回転。さらに「回転」ボタンを押せば自動で回り続ける。トップには「一生回してろ」という言葉が吐き捨てるように表示されている。
「PDCAを回す」ということをギャグにしたサイトだが、これがツイッターで話題になり、一時ヤフーのリアルタイム検索でも「PDCA」がランクイン。
「うちの役職付き全員にリンク送りつけてやろうかしら」
「上司に『PDCAまわしてください』っていわれたらこのページでくるくる回します」
といったツイートが寄せられた。やはり普段、「PDCA」とうるさく言われることに嫌気が指している人が相当数いるようだ。
PDCAがくるくると回っていく様子がチベットの「マニ車」のようだという声も。マニ車は、側面にマントラが刻まれた円筒状の仏具で、チベット仏教では、それを手で回すと功徳が積めると言われている。そのため、「マニ車とPDCAサイクルは、回せば回すほど褒められます」というのだ。
「道具を磨いて綺麗にすることが目的になるのはなぜなのか」
また、IT企業の中にはPDCAがちゃんとできたかどうか、チェックシートに記入している会社もあるといい、「それがすごい面倒な手順でPDCAサイクルに則ってチェックシートを廃止しましょうと言ってもそれは出来ないと言われるまでがワンセット」という投稿も。ほかにも、
「PDCAやISOって道具を使って、コアとなる業務を回していくことが目的だったのに、道具を磨いて綺麗にすることが目的になってしまうのは何故だろうw」
といった指摘が寄せられていた。PDCAを重視するあまり、それが目的になってしまうことが多々あるようだ。日本企業におけるPDCA問題は根が深い。
あわせてよみたい:日本より労働生産性が45%も高いドイツ 3か月の長期休暇を取れる「働き方の密度」