橋下徹・前大阪市長が「保活」問題について自論展開 「保育所を義務教育化して無料にすることは出来る」 | キャリコネニュース
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橋下徹・前大阪市長が「保活」問題について自論展開 「保育所を義務教育化して無料にすることは出来る」

昨年12月に大阪市長を退任した橋下徹氏が、3月23日放送の「橋下×羽鳥の新番組始めます!」(テレビ朝日系)で、政界引退後初となるバラエティー番組に出演した。

その中で、橋下氏に疑問をぶつけるコーナーがあり、社会学者の古市憲寿さんが「保活ってオカしくないですか?」と投げかけた。少子化が問題になっているだけでなく、女性の活躍が叫ばれる中で、子どもを保育園に入れるのに、苦心しなければいけない現状はおかしい、というのだ。

橋下氏、Uberの保育園版を提案「日本のルールは厳しすぎ」 

橋本氏、「保活」問題について自論展開

橋本氏、「保活」問題について自論展開

橋下氏は「これほんとそうですよ」と賛同。しかし、保育園を作ろうとしても、保育園が「もともと儲かる仕組みじゃない」ために、補助金が必要になってくる。保育園が補助金をもらうためには、保育士の数や園の面積などの基準をクリアしないといけないが、「今の日本のルールは厳しすぎます」と問題提起した。

そこで橋下氏は、「保育士資格を持っていない人が子どもを預かってもちゃんと監督すれば大丈夫なこともある」と規制を緩めることを提案。タクシー配車アプリ「Uber」のような仕組みを取り入れてはどうかと語った。

「『子ども預かってもいいよ』っていう人が登録しておいて、でパッとスマホかなんかでやって預かってもらうということもありえると思うんだけど」

橋下氏は安全性を担保できるのであれば、そういった仕組みを保育にも活用していくべきと結論付けた。

「どっかで事故が起きたら必ず批判は出るんだけども、でも今のような預けれない状態っていうのは何か劇的に進めていかないと」

現状を変えたかったらまずは選挙に行く、白票でも投票

古市さんは、Uberのような仕組みで短期的なベビーシッターであればマッチングは出来るが、それだけではまだ足りないと指摘。また、義務教育の小学校には待機児童がいないため、「同じように保育園も義務教育にすればいい」と提案した。

これに、MCの羽鳥慎一さんが「やっていこうと思ったら出来るんですか?」と問いかけると、橋下氏は「やろうと思ったら出来ます」と言う。だが、そういったことを打ち出したところで、選挙で票が集まらないのだという。

「僕らも若いお母さん方のために色んなことをやるんだけども、そういう人たち無関心だから選挙に行ってくれないじゃないですか」

自身も選挙活動を経験した堀江さんも「(選挙は)票が力なんで」と賛同した。現状を変えたいのであれば、政治家は団体に弱いため、母親たちに組合を作ることを勧めた。

「『保育園の義務教育化とか無償化する、そういうのを応援する政治家に私たちは投票します』って言いきればいいんです。そうすればみんな賛成してきますよ」

また、橋下氏は、有権者に意思表示することを求めた。投票したい候補がいない場合は白票でも入れる。それにより、「もし何かまずいことをやれば、この白票がちゃんと正しい人の方に動きますよ」と政治家にプレッシャーを与えることができるのだという。

加えて、若い人が白票を入れることが分かれば、「それを当てにする政治家が出てくる」とし、「保育所を義務教育化して無料にするっていうことも本当に出来るんで」と語った。

「橋下さん保育士をバカにしていませんか?」という声も

番組の視聴者からは、「保活の話、良かったです。関心を示して投票に行かないと何も変わらない」「やっぱり、若い方が選挙に行かないとダメですね」という感想が出ていた。意思表示の大切さを再認識した人が多かったようだ。

しかし、規制緩和や保育園の義務教育化には触れたものの、待機児童問題の要因にある保育士不足には触れなかったため、「モヤモヤするな?」という人も。番組で「保育士資格を持っていない人」の活用にも触れていたため、

「橋下さん保育士をバカにしていませんか? 資格なくてもできるなんて、なめられてるな」
「潜在保育士おいといて資格がない人でも監督すれば預かれるとかまーた言ってる…」

と批判的な声もあがっていた。

あわせてよみたい:「保育の質」低下の要因は人手不足 現役保育士の叫び

 

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