「部下が休日暇らしい!じゃあ食事に誘ってやるか!」 空気読めない上司の自己満足に困惑
僕の知人に、仕事で心を病んだ人がいる。彼は仕事とプライベートを完璧に区別しておきたい人間だったが、ある会社に入社したところ、休日はやたらとレクリエーションに強制参加させられることになった。
いい歳したおっさんと一緒に日曜日に運動をしたり、観光をしたり、飲みに出たり。企画している側はドヤ顔で「こうして親睦を深めてこそ、会社は云々」言っていたようだが、当の知人はこれが嫌で嫌でたまらなかった。
「何故休日もこいつらと一緒に行動しなくちゃならないのか。俺にだってやりたいことがある」
結局、彼はやる気をなくし、ほどなくして無職になる道を選んだ。たしかに、休日なのに、こういう親睦会を企画する人間は迷惑でしかない。(文:松本ミゾレ)
「休日親睦会上司」の夫を諌める女性のツイートが話題に
ツイッターには、仕事にまつわる悲喜こもごもの話がたくさん寄せられている。先日も、注目すべきツイートが目に入った。
「夫が最近、同業者仲間に刺激されて『定休日に若いスタッフを食事に誘い、親睦深めちゃうぞ病』に罹患したらしいので全力で止めている。喜ばないから、そういうの。休みは自由に過ごさせてもらったほうがありがたいから」
「普通の定休日に気まぐれで呼び出しても迷惑だからマジで。オヤジの自己満足につきあわせないの」
これ、まさしく金言じゃないだろうか。若い世代の子なんて、いくら休日が暇でも、だからと言って職場のおっさん連中と食事会なんて冗談じゃないって思うはずだ。僕もそうだったし。
話は合わないし、つまらない話をされても「つまんねえんだよ」って言えないし、家にこもってゲームでもしてた方がよほどマシだ。
「うちの上司は富士登山に誘っていました」というケースも
このツイートの発信をしたアカウントは、前々から「ええこと言うなあ」と思える、的確な指摘をバンバン発信している。拡散された目を引く内容のツイートが、元を辿ればこの人のものだった、ということも一度や二度ではない。
今回のツイートも話題になり、似たような経験談が多数寄せられた。
「うちの上司は富士登山に誘ってしまいました……断りきれなかった直下の若者が犠牲に」
「こういう気まぐれな飲みの席で、『今思ってること全部言ってみ?』っていう発言あるけど、言って快方に向かったことが一切ない」
「あー。BBQとかやりだす上司は部下から呪われてるから。あと納会を異常に重要視する上司とか」
そもそも、休日とは、会社のしがらみから離れてのんびりと、休んで過ごすためにあるような気がする。だから、「何もしない」というのは、立派な休日の過ごし方だ。
「どうせあいつら暇してんだから、休日に呼んでみよう」なんて考えは、全くのお門違いじゃないだろうか。むしろ、こういうことを思いつく当人が一番暇なのであって、自分がやることがないから部下を巻き込んでいるだけなのだ。こんな単純なことに頭が回らない上司が多いのは、ちょっとヤバい。
全国の部下を持つ社会人の皆さんは「休日に上司の顔が見たい奇特な部下はいない」ということを頭に入れておくといいだろう。
あわせてよみたい:「休みの日に上司から仕事のLINEとかマジ萎え」トークアプリが私生活を侵食/a>