【羨ましすぎる】駐日フィンランド大使館が「夏休みは4週間。2ヶ月休む人も」とツイート 「日本に失望……渡欧します」という声相次ぐ
駐日フィンランド大使館が8月3日に投稿した夏休み事情についてのツイートがネットで話題となっている。同国では、7月を中心に6月~8月に休みを取る人が多いらしく、その期間も4週間と長期に及ぶという。
「ちなみに大使館でも大使も他の外交官も交代で4週間以上の夏休みをとってるよ。父親休暇などとあわせて2ヶ月休む人も。オフ(休む)があるから、オンも頑張れる」
「交代で休みをとってカバーし合い、その間学生を雇って最低限の仕事はまわしていく」
長期の休みをとることは仕事へのモチベーションの維持にも繋がっているようで、「休んで1週間目はまだ仕事が忘れられず、2-3週目で休みが楽しめて、4週目で仕事に少し戻りたくなる」ともツイートしている。
一方で、日本の夏休みはというと平均3.9日(マクロミル調べ)というデータもあり、実に寂しい。ただ、日本人の感覚だと、そんなに長い間夏休みを取って仕事に支障はないのか?という疑問が湧く。その点について同大使館は
「交代で休みをとってカバーし合い、その間学生を雇って最低限の仕事はまわしていく。学生にとっても実務を学ぶいいチャンス!」
と説明している。フィンランドの学校は登校日も宿題もないのだそうで、夏休みを利用して中学生ぐらいからアルバイトをする子どももいるという。大人が休むことで子どもに社会経験を積む機会を提供しているようだ。
休まず一生懸命働いているのに労働生産性でフィンランドに負ける日本
さらに、日本では休むことに対し罪悪感を抱きがちだが、フィランドでは休みを取る人に対する寛容な姿勢が根付いている。同大使館はこうツイートしていた。
「皆が寛容さを持つことも必要。メールを出してたら、『1ヶ月先までアウト・オブ・オフィス』と返事が来ても、『しょうがない、夏だからね』と思う寛容さ」
また仕事の進め方にも違いがあるのだそうで、「大切な商談や質問は夏を避け、11か月で仕事をまわす計画性が求められるよ」ともツイート。日本人はとにかく働くことが美徳とされがちだが、フィンランドでは仕事と休みのメリハリをつけ、休みを確保できるように仕事の計画を立てることを意識しているようだ。
しかも、フィンランドの労働生産は実は日本よりも高い。日本生産性本部が発表した「OECD加盟諸国の時間当たり労働生産性」を見ると、加盟国34か国中で日本は21位(41.3ドル)に対して、フィンランドは16位(52.7ドル)となっている。休みを取らずに働く日本人としては辛いところだ。
同大使館の投稿を見てツイッターでは、「フィンランドの会社員の夏休み平均4週間!?うそやろ…?日本には失望しました…渡欧します…」「子供は夏休みなのに、大人は盆以外は基本仕事という日本社会のある種歪みゆえ、フィンランドを見習うといいのに」という声が挙がっていた。
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