新社会人は勤怠管理に要注意! 「勤怠改ざんされて残業0になってた」「労基来るからデータ改ざん」
労働時間の管理方法は職場によって異なるが、そもそも勤怠管理をきちんとしていなかったり、勤怠の記録が改ざんされたりすることもある。ツイッターには、勤怠を改ざんされたという嘆きの声が散見される。
「出勤時間がタイムカードに関わらず前日9:30~18:00に改ざんされてて、電車遅延で出勤が9:30すぎた日は1日あたり-500円『勤怠減額』として給与から引かれている」
「(試用期間は)時給制だったのに勤怠経理のおばちゃんに改竄されて残業0になってた」
「(以前は)労基が来るからと電算システムの勤怠データ改ざんしてたようなところにいた」
こうした事態に備えて、自分で労働時間を記録しておくことが重要だ。ある人は、「会社の出社時間と退社時間のメモ」を自分で取っていたことで、退職時に未払い残業代を請求できたという。その額は「3桁万円」にもなったということだ。
毎日メモを取るのが面倒だという人には、スマートフォンのアプリが役に立つかもしれない。弁護士が開発した「残業証拠レコーダー」は、GPSで勤務地での滞在時間を記録してくれる。示談交渉や裁判での証拠になる「労働時間記録の証明書」を発行することもできる。
佐々木弁護士「労働時間があまりにも長いときは、普通だと思わないで下さい」
日本労働弁護団の佐々木亮弁護士(旬報法律事務所)も、労働時間の記録には「メールの送信時刻などの客観的な情報をとっておくことが大事です」と語る。
「出退勤を会社で付けていない場合は、自分で労働時間の記録を取っておく必要があります。手書きのメモでもいいのですが、裁判を見据えると、メールの送信時刻やパソコンのログなど客観的な記録の方が望ましいでしょう。会社で勤怠を管理している場合でも、例えば22時まで働いたのに、20時までしか働いていないことにされることがあります。こうした場合も、客観的な記録を残しておくことが重要です」
また新入社員に向けて、
「はじめは何が正しく何がおかしいのかわからないかと思いますが、労働時間があまりにも長いときは、普通だと思わないで下さい」
と語った。