「老人になりたくない」の嘆きに殺到した激励のコメント―「いつだって今が一番若い」「笑っても一生、泣いても一生」
女性は「どんなに楽しそうにしているお年寄りでも羨ましくない」と言い切り、老いることはネガティブなことばかりだと考えている。容姿は悪くなる一方でおしゃれもできないとし、「グレーのセーターとパンツしかはけない」と嘆く。また、かわいいキャラクターの雑貨店巡りが好きなのに「迷子の老人みたいでお店に入るのも気が引ける」と消極的だ。
「若い頃と違い、体力がないので旅行も近場しか行けません。こんな私が老後を満喫できるのでしょうか。充実した老人ライフを迎えるにはどうしたらいいでしょう?」
まだまだ先だと思っていた”おばあさんとしての人生”が、ある日を境にふと、身近に感じるようになる。48歳というタイミングはそれには早い気がするが、子育てからの解放感から燃え尽き症候群(エンプティネスト症候群とも)のようになってしまったのかもしれない。
投稿者に共感するコメントはチラホラと集まり、
「自分も年を取ることに希望を見いだせません」
「私も同じ事を考えていました。自分で自分の老化についていけません」
などという同世代女性の声が挙がっていた。年齢的に更年期の問題もあり、気持ちも塞ぎがちになるのだという。
大事なのは「趣味を持つこと」「運動して体力をつけておくこと」
しかし、大多数のコメントは「人生まだまだこれからじゃない!」と叱咤激励するもの。「48歳で老後を心配しているのは、今現在まだ元気で体力も若さもあるあなたご自身に大変失礼なのでは?」とコメントした人は、
「70超えてから悩め」
とアドバイスを送っている。また、同い年でまだ小学生の子どもが2人いるという人は、投稿者の精神的な老けっぷりに「勘弁してください」とコメント。他にも、「(自分のために時間を使えるようになったのだから)これからが楽しい」「人生の黄金期ですよ」と励ましの声が。さらに、
「プロスキーヤーの三浦雄一郎さんだって、60代でメタボで低山も登れないくらい体力が落ちたのに、そこから一念発起してトレーニングした結果、80歳でエベレストに登頂したんですよ。行動次第で体力は取り戻せます」
と、思わず勇気づけられるコメントも。また、これからの人生を楽しく生きていくための具体的なコツとしては「趣味を持つこと」「運動して体力をつけておくこと」というものが多く挙がっていた。
服装についても、投稿者は「おしゃれもできない」と嘆いているが、老いてもおしゃれな人はたくさんいる。筆者の祖母は、もうじゅうぶん”立派なおばあさん”になっているのに、地味な服を「おばあさんみたいで嫌や」と避け派手な服ばかり好んで着ていたが、似合っていて素敵だった。
「おばあさんがおばあさん色(グレーや黒など暗い色)着てたら余計おばあさんになるやろ」といっていたが、その通りだと思う。”老け”というのは、ある意味”加速させるのもコントロールするのも自分次第”なのだ。
最後に、コメントにあったこの言葉を記したい。
「いつだって、今が、一番若いのよ」
「笑っても一生、泣いても一生」
心に刻んで生きていこう。