メルカリで今度はパチンコの「特殊景品」が出品される ユーザーとの激しいイタチごっこが発生中
メルカリをめぐっては、現金の出品が「マネーロンダリングにつながる恐れがある」として22日に禁止に。その後、1万9500円チャージされたSuicaが、2万2800円といった価格で出品された。
Suicaのチャージ金額はそのまま買い物に使えるだけでなく、手数料220円を払えば、払い戻しをして現金に換えることもできる。しかし、こちらもメルカリによって即座に出品が削除された。
次に登場したのが、紙幣でできた「魚のオブジェ」だ。1万円札を折って、魚の形にしたものをで、アート作品だと強弁できなくもなさそうだが、こちらもすぐに削除された。
続いて登場したのが、パチンコの特殊景品だ。パチンコでは、出玉を特殊景品と交換し、さらにそれを景品交換所で換金する「三店方式」というシステムがある。今回メルカリには、特殊景品の一つ「金景品」としてプラスチックケースに入った純金計1.0グラムが7800円で売られていた。キャリコネニュースが都内の景品交換所に聞いたところ、5500円で換金できるという。
メルカリ広報「パチンコの特殊景品については、現在確認中」
メルカリでは、現在使われている紙幣や硬貨の出品は元々禁止されていた。しかし現行の通貨でも希少価値の高いものを取引したいというユーザーからの要望があり、今年の2月に出品を解禁したところだった。同社の広報担当者は次のように語った。
「2000円札や穴の位置のずれた5円玉など現行の貨幣でも希少価値の高いものはあります。こうした商品を売買したいというコレクターからの要望があり、出品を解禁しました」
しかし希少価値があるとは思えないただの紙幣が出品されたため、「不正な取引につながる恐れがある」として方針を変更。4月22日には現金の出品が再度、禁止された。
それ以降、Suicaや紙幣でできた「魚のオブジェ」が出品され、イタチごっこになってしまったのはすでに述べた通り。パチンコの特殊景品については、まだ確認中だという。
「パチンコの特殊景品については、現在確認中ですが、近いうちに削除されると思います。現在、出品されている商品については目視で確認しており、不正な取引につながりそうなものは削除しています」
不正な出品かどうか判断するのが難しい場合もあるが、「出品者の他の商品も確認し、個々に判断をする」という。
現金に換えられる商品を出品する人と購入する人、そして同社の間でイタチごっこが繰り返されているのが現状だ。次は一体どんな商品が出品されるのだろうか。
【追記】メルカリは、4月26日、「特殊景品」についても一律で削除することに決めたという。