「フラットシューズもマナーに加えて」ヒールに苦しむ女性の切実な叫び 「世の中皆がPerfumeじゃない」
女性の正装ではヒールのある靴を履くのがマナー、と言われることが多い。確かに足が長く見えるなど視覚的な効果は高いが、靴として実用的かと言われると難しい。重心が不安定で歩きにくいし、日々痛みに耐えて働く女性も多い。
そんな中、一人の女性が5月15日、はてな匿名ダイアリーで声を上げた。タイトルは「ハイヒール滅びろ」。ハイヒールだけでなく、踵のないフラットシューズも認めて欲しいというものだ。
「フラットシューズもマナーに加えてくれよ。心からの笑顔で相手と向き合える靴を履かせてくれよ」
ハイヒール履くのが苦痛だという人の権利も守って
投稿者は、ヒールの着用義務は明文化されていなくとも暗黙の了解になっていると感じており、履いていない人は履いている人より相対的に低く見られると感じているようだ。入浴のように「修行しなくてもできる」マナーと違い、
「ハイヒールはいきなり履けやしない。革靴は電車とホームの間にも中々落ちないが、ヒールの踵は側溝に挟まる。世の中皆がperfumeじゃない。あれはヒールで踊る事を選んだ人達だ。私に選ぶ権限はなかった」
と、恨み節だ。
一方で、自由な意思でヒールを履く人達を排斥するつもりはないらしい。「履くのが苦痛だという人間の権利も守れたらwin-win」と、柔軟な選択ができる世の中になってほしいというのが本音のようだ。
暑さを我慢してネクタイするかつての男性の姿と重なるハイヒール問題
この投稿に対し、男性からは「ヒールが礼服に必須だとは知らなかった」「フラットな革靴ではいかんのか?」など、ヒールを履くことへの疑問も投げかけられた。女性からは
「ハイヒールつらすぎて10分の道のりが歩けずタクシー乗ったことあるのでとてもよくわかる。たぶんあれ下手すると病気になる。履きたい人は履いてくれ、でも履かないからといってアレコレ言うのもやめてくれという感じ」
と、共感の声も聞かれている。
足を痛めながらもハイヒールを履き続ける女性の多さは、暑さを我慢しながらもネクタイを外さなかった、かつての男性たちの姿と重なる。なんとなく「それが正しいあり方」と納得し、一人で変えるのは難しかったノーネクタイも、クールビズの普及で受け入れられるようになった。
コメントでは、「小池都知事にいってもらおう」との声もある。女性のハイヒールもネクタイに続いて、暗黙の強制力から解放される日は来るのだろうか。
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