30代女性の約4割が「ほぼ毎日ストレスを感じる」と回答 「家計」「職場の人間関係」が要因
インテージは5月23日、ストレスに関する調査結果を発表した。日々の生活でどれくらいの頻度でストレスを感じるかを聞いたところ、「ほぼ毎日」は32.4%、「週に1回程度」を含めると82.9%の人が何かしらのストレスを感じていることがわかった。
男性は仕事、女性はプライベートがストレスの原因となっている
調査は、全国の20~59歳の男女を対象に実施。2125人から回答を得た。ストレスを「ほぼ毎日」感じている人の割合は、男性では20代と40代が約3割、30代と50代が20%台後半となっており、大きな年代差はない。対して女性は、20代では28.7%だが、30代では41.1%にまで上昇。40代と50代は30%台だ。
何にストレスを感じているかを聞くと、男性では「仕事の内容」(43.4%)、「仕事の人間関係」(38.4%)、「自分自身の将来のこと」(31.5%)が多い。一方で女性では「家計に関すること(37.0%)」、「職場の人間関係」(34.2%)、「家事に関すること」(32.7%)が上位を占めており、男性では仕事、女性はプライベートのことがストレッサーになっている。
ストレスを感じた時の変化を聞くと、男女ともに「イライラする・怒りっぽくなる」「気分が落ち込む」「やる気が出ない」などの反応が多い。性差もあり、「食べ過ぎてしまう」「肌の調子が悪くなる」は女性に多く出ている。こうした状況だが、「ストレスをうまく発散できていると思う」人は28.3%と、およそ4人に1人にとどまっている。
性年代別では20代女性のストレス解消法が最も多い
具体的なストレス対処法を聞くと、男性では「十分に寝る」「運動・スポーツ」「お酒を飲む」が多く、女性では「甘いものを食べる」「友人とおしゃべりする」「ショッピングをする」などが多い。男性では夢中になれることでストレス発散するのに対し、女性では好きなものを食べたり、ショッピングをしたりと、好きなことをして発散する傾向があるようだ。
ストレス解消法の数を見ると、全体平均3.8個に対し、男性の平均は3.2個、女性では4.5個と多くの解消法を持っている。男女ともに若い年代ほど数は増えるが、20代女性は5.6個とずば抜けている。
2015年12月から、従業員50人以上の事業所に「ストレスチェック制度」の義務付けが始まるなど、ストレス対処法に関心が集まっている。ストレス対処についての情報接触経験について聞くと、直近1年以内に「ネットで対処法などを調べた」という人は全体では18.4%にとどまるが、20代女性では27.9%と比較的高くなった。
「今後、ストレスやその対処法について知識をつけたい」という質問では、「つけたいと思う」は全体では47.2%だったが、男性43.8%、女性50.6%と、女性はストレス対処に関心が高いことがわかった。