厚生労働省の賃金構造基本統計調査によると、2016年の大卒初任給の平均は約20万円。同社の初任給は通常の2倍以上、ということになる。ネットでは6月30日ごろから、「ファーウェイの求人すごいね」と話題になっている。
「こりゃ優秀な人はじゃんじゃん流れていっちゃうよね」
「年収500越えるじゃん。普通に就職したすぎる」
日本企業と比較する声も上がっていた。
「ソニーの今の修士初任給は25万1千円。ファーウェイ43万。残業代も出るし、年収で倍以上違うよこれ。数年前、ファーウェイの横浜の研究所の求人出てたけど年俸1200万~だったしそりゃできる奴はそっち行くよね」
リクナビ2018で確認したところ、ソニーの初任給(2016年7月実績)は、大学卒で21万8000円、大学院卒で25万1000円となっている。ファーウェイには倍近い差をつけられている。
また、すでに募集は終了してしまっているが、ファーウェイの日本研究所(横浜市)の光学設計エンジニアが年棒1000~1500万円で募集されていたこともある。
6月29日には、同社が日本に大型工場を新設すると報じられたことを受け、「ファーウェイにはぜひ日本工場で社員を直接雇用して派遣請負で安く買い叩いている日経企業をしばき倒していただきたく」と期待する人もいた。
エンジニアのグローバルスタンダードに合わせただけ?
なぜファーウェイは初任給をこれほど高く設定しているのだろうか。人材研究所の曽和利光氏は、「学生の内向き志向が影響しているのかもしれない」と語る。
「日本人の学生には未だにソニーやパナソニックといった日系企業が人気です。海外で働きたくないという人も多いです。そのため優秀な学生を採用するためには、そうした企業よりも初任給を高く設定する必要があるのかもしれません」
もしくは「グローバルスタンダードに合わせただけ」という可能性もある。
「シリコンバレーを筆頭に、海外のエンジニアの給与は日本よりも遥かに高いです。グローバルスタンダードに合わせて設定したら、日本企業よりも高くなってしまっただけという可能性もあると思います」
スマートフォン販売では、米アップル、韓国サムスン電子に次いで世界第3位を誇るファーウェイ。年内にも千葉県船橋市に大型工場を新設し、稼働を開始する見込みだ。日経新聞によると、「日本の技術と人材を取り込み、日本や他の先進国で受注を増やす」のが狙いだという。日本での足場を固めるためにも、初任給を高く設定し、優秀な人材の確保につなげたかった、ということなのだろう。
ファーウェイの求人すごいね。こりゃ優秀な人はじゃんじゃん流れていっちゃうよね。優秀な人はねー・・・
— あおのそら (@aono_sora) 2017年6月30日
ファーウェイの工場月給40万ってマジ? 茄子込みで年収500越えるじゃん 普通に就職したすぎる
— ジロー@5th静岡2日目SSA1日目 (@JiRo_ym) 2017年6月30日
ファーウェイ凄いな。ソニーの今の修士初任給は25万1千円。ファーウェイ43万。残業代も出るし、年収で倍以上違うよこれ。
数年前、ファーウェイの横浜の研究所の求人出てたけど年俸1200万~だったしそりゃできる奴はそっち行くよね。— VagabondWorks?カワウソ? (@VgbdWrks) 2017年6月29日
ファーウェイにはぜひ日本工場で社員を直接雇用して派遣請負で安く買い叩いている日経企業をしばき倒していただきたく。
最低賃金746円の地域においてバイトを時給1200円で雇ったコストコみたいに。
— じょえ (@joeokubo) 2017年6月29日