蓮舫氏の戸籍開示要求は「出自によって他人を差別」することになる 小田嶋隆さんら著名人から批判上がる | キャリコネニュース
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蓮舫氏の戸籍開示要求は「出自によって他人を差別」することになる 小田嶋隆さんら著名人から批判上がる

民進党の蓮舫代表は7月11日、日本国籍の選択宣言をしたことを証明するため、近く戸籍謄本を公開すると述べたという。時事通信などが報じた。

これに対し、著名人からは、戸籍の開示要求を批判する声が出ている。ツイッターでも、「民進蓮舫氏は戸籍を公表しなくていい」というハッシュタグが登場した。

「蓮舫が今、『真正な日本人たれ』という同調圧力に屈したら大きな害悪を残す」

画像は蓮舫氏の公式サイトより

画像は蓮舫氏の公式サイトより

これまでの報道をまとめると、蓮舫氏は1985年1月に日本国籍を取得し、台湾籍の放棄を宣言した。しかし実際には、台湾籍が残っていたため、2016年9月に改めて台湾籍放棄の手続きをしたという。これまで家族のプライバシーを理由に戸籍謄本の公開はしていなかった。

経済学者の池田信夫さんは、「蓮舫代表は台湾の『国籍喪失』の証拠がいまだにない」と台湾籍喪失を証明するよう求めた。さらに「2016年10月まで『日本国籍を宣言』しないで、二重国籍のまま参議院議員に3回当選したことは『経歴詐称』の疑いがある」と蓮舫氏を批判した。

一方で、戸籍謄本の開示を求めるのは、出自による差別を助長するという批判の声も相次いでいる。コラムニストの小田嶋隆さんは、

「自分以外の誰かに対して、戸籍謄本の開示を要求している人間は、結果として、自分が出自によって他人を差別する人間であることを告白しているのではなかろうか」

とツイートした。政治学者の山口二郎さんも、戸籍謄本の開示という前例を作るべきではないと語った。

「蓮舫が今、『真正な日本人たれ』という同調圧力に屈したら、それは選挙の敗北なんかよりはるかに大きな害悪を後世の日本に残すことになる。公職に就く人が自分の戸籍謄本を公開して自分は神聖な日本人だと言わさ得るような社会を想像してみよう。それは悪夢だ」

ジャーナリストの菅野完さんは、「どんな議員かて、立候補の時に選管に戸籍や住民票を提出しとるんやから。議員なら『立候補してる段階で無問題』とわかるはずやろ」と「二重国籍問題」を取り沙汰する人を批判した。

「『内閣府での面談記録見せろ』が通らずに『戸籍見せろ』が通ってしまう、未開国家日本」

ツイッター上には、「民進蓮舫氏は戸籍を公表しなくていい」というハッシュタグが登場。「変なタグ」という声もあったが、やはり戸籍謄本の開示を求めることは差別につながるという意見が多かった。「やや日刊カルト新聞」の藤倉善郎さんは、

「戸籍公表はしないでほしい。法的問題の疑いがあって警察なんかが調べるってんならまだしも、みんなで云々するために公表させるなんて差別的リンチとしか思えない」

と語った。蓮舫氏が「誤魔化すような受け答えをしてきた」のは批判されても仕方がないが、「差別的リンチを正当化する前例ができるなんていい迷惑」だという。

個人に対して戸籍謄本を開示するよう圧力がかかるのに、行政文書はきちんと開示されないことを揶揄する人もいた。

「『内閣府での面談記録見せろ』『財務省での交渉経過見せろ』が通らずに『戸籍見せろ』が通ってしまう、未開国家日本」

蓮舫氏は戸籍謄本を公開すると述べたものの、いつ公開するのかは未定だ。

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